第一部 統一思想 第六章 倫理論 : 三 道徳・倫理と天道 : (一) 道徳と天道

 すでに説明したように、倫理は家庭が互いに連体として守らなければならない規範であり、道徳は家庭の各個人が個性真理体として守らなければならない規範です。そのとき、道徳は宇宙の法則に対応しています。宇宙内のすべての個体は一定の位置を維持しながら内的に授受作用をなして四位基台を形成していますが、それが自転運動です。人間も個人として、一定の位置において内的に生心と肉心が円満な授受作用をすることによって、自身の行為を宇宙の法則に一致させています。それが道徳です。道徳の具体的な徳目には、純真、正直、正義、節制、勇気、知恵、克己、忍耐、自立、自助、公正、勤勉、浄潔などがあります。