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第一部 統一思想 第五章 教育論 : 二 教育の三形態 : (三) 主管教育(知識教育、技術教育、体育) |
(1)主管性完成のための教育
主管教育は主管性完成のための教育です。まず主管性完成のためには主管の対象である物的対象と人的対象に対する知識を習得しなければなりません。それが知識教育、すなわち知育なのです。物的対象に対する知識としては自然科学があり、人的対象に対する知識としては政治、経済、社会、人文などの分野があります。次に創造性を開発するための知識と技術を習得しなければなりません。それが技術教育、すなわち技育です。最後に主管に必要な体力を向上させる教育が必要です。それが体力向上の教育、すなわち体育です。以上の知育、技育、体育を合わせて主管教育といいます。
ここで教育と関連して、創造性の開発と創造の二段構造について考えてみます。神様の創造性とは、創造の二段構造を形成する能力、すなわち内的四位基台と外的四位基台形成の能力を意味します。内的四位基台形成の能力を増進させようとすれば、知識を多く習得して観念、概念など内的形状の内容を増大させなければなりません。一方、外的四位基台形成の能力を増進させようとすれば、技術を習得し、その熟練度を高めなければなりません。したがって前者が知識教育に相当し、後者が技術教育に相当するのです。
(2)普遍教育を基盤とした主管教育
心情教育と規範教育は、すべての人間が共通に学ばなければならない教育であって普遍教育といいます。これに対して主管教育は個人の資質によって学ぶ領域が違うので、原則的に個別教育になります。ここで普遍教育と個別教育は性相と形状の関係にあるということができます。したがって一次的に普遍教育(心情教育、規範教育)を実施した土台の上で、個別教育(主管教育)を並行して実施しなければなりません。そのようにして真の均衡教育がなされるようになるのです。