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第一部 統一思想 第三章 本性論 : 三 格位的存在 : (二) 主体格位と主体意識 |
主体格位は対象を主管する位置です。神様の対象として創られた人間が成長して完成すると、万物に対して主体の位置、すなわち万物を主管する主体格位に立つようになります。そのように人間は神様の前の対象格位の土台の上に万物に対して主体格位に立てられます。人間関係において対象に対する主体の例を挙げてみると、家庭では子女を愛する父母、学校で生徒を教える教師、会社で部下を扱う上司、国家で国民が従う政府、社会で個人が奉仕する全体などがあります。
主体が対象を主管するときにも一定の心的状態が要求されます。それが主体意識です。第一に、主体は何よりも対象が疎外意識を感じないように、不断に関心を傾けなければなりません。第二に、主体は対象に対して限りなく愛を施し、真の愛を実践しなければなりません。真の愛だけが永遠の喜びと幸福と理想の要素になり、それによって生命が蘇生するためです。第三に、主体は対象の服従心の高揚と秩序維持のために、一定の権威意識をもたなければなりません。しかし、権威意識は対象の創造力と自発性を萎縮させない限度内でなければなりません。