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第一部 統一思想 第三章 本性論 : 二 神性的存在 : (二) ロゴス的存在 |
原相論で明らかにしたように、ロゴスとは、性相の内部における創造目的を中心とした発展的授受作用の産物、すなわち新生体を意味し、したがって神様の構想であり、理法を意味します。ところで、創造目的は心情を基礎として形成されるために、ロゴスの土台も心情です。
宇宙はみ言すなわちロゴスによって創造されたので、理法によって支えられています。したがって人間もロゴスによって創造され、ロゴスに従って生きるようになっているのであり、人間はロゴス的存在なのです。
人間がロゴス的存在であるということは、人間は理法的存在であることを意味します。ここで理性と法則の特性は、それぞれ自由性と必然性なので、ロゴス的存在であるということは自由性と必然性を統一的にもっている存在であることを意味します。すなわち、人間は自由意志に従って行動する理性的存在でありながら、また法則に従って生きていく規範的存在なのです。人間を規範的存在というとき、宇宙に作用している法則、すなわち授受作用の法則に従う存在であることをいいます。ところで、原相においてロゴスが形成されるとき、その動機は心情であるために、宇宙法則の背後には神様の心情と愛が常に作用しています。したがって人間生活の規範は、愛がその動機であり、愛の実現がその目的なのです。