第一部 統一思想 第二章 存在論 : 四 存在格位 : (二) 宇宙秩序と家庭秩序

 宇宙の秩序は縦的秩序と横的秩序から成っています。例を挙げれば、微視世界の原子から天体に至る秩序は縦的秩序であり、太陽を中心とした九つの惑星の配列は横的秩序です。すなわち縦的秩序とは、原子→分子→鉱物→衛星(月)→惑星(地球)→恒星(太陽)→核恒星系(銀河系の中心)→宇宙の中心の系列をいいます。そして横的秩序とは、太陽を中心とした水星→金星→地球→火星→木星→土星→天王星→海王星→冥王星の配列をいいます。
 宇宙秩序の縮小型が家庭秩序であり、家庭秩序の拡大が宇宙秩序です。したがって家庭にも縦的秩序と横的秩序があります。すなわち孫→子女→父母→祖父母→曾祖父母から成る縦的秩序と、父母を中心とした兄弟姉妹の序列である横的秩序がそうなのです。宇宙の秩序が円満で調和のある授受作用の法則、すなわち天道によって、その平和が維持されているように、家庭の秩序も、愛の授受作用の法則すなわち道理によって、その平和が維持されています。愛の道理がすなわち倫理であるために天道と倫理は対応関係になっています。