第一部 統一思想 第二章 存在論 : 四 存在格位 : (一) 連体から見た存在格位

 原相において、主体と対象の格位の差は被造世界では秩序体系として現れます。一つの個体は個性真理体であると同時に連体であるために、対象の位置(対象格位)にありながらも、同時に主体の位置(主体格位)にもあります。その結果、数多くの個体が上下、前後、左右に連結されて位置(格位)の系列ができます。この位置の系列が秩序なのです。このように宇宙は一定の格位をもった無数の連体によって構成されています。その連体は原相の二段階構造に似た存在の二段構造が連続的に拡大されたものであるために、宇宙は一大有機的な秩序体系なのです。