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第一部 統一思想 第二章 存在論 : 三 存在様相 : (一) 円環運動 |
被造世界において、主体と対象の関係にある二つの要素が目的を中心として授受作用をするとき、その結果として合性体が生じます。この授受作用の過程において、実際に運動に関与するのは主体と対象の二つの要素だけです。なぜなら、この過程において中心の位置にある目的は存在者(被造物)ではなく、また合性体は授受作用の結果として生じる状態にすぎないからです。このとき授受作用の中心(目的)は主体と対象の中間にあるのではなく、主体の中にあります。したがって授受作用による運動は主体を中心とした円環運動として現れます。原相では性相と形状が心情(目的)を中心として円満な授受作用を行っていますが、この授受作用の円満性、円和性が時間・空間の世界に象徴的に展開されたのが、まさに円環運動なのです。