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第一部 統一思想 第一章 原相論 : 二 原相の構造 : (五) 原相構造の統一性 |
原相の世界は時空を超越した世界なので、構造概念または時空観念から類推するとき、一言で「統一性」と表現するほかはありません。空間がないために位置がなく、前後、左右、上下がなく、内と外がなく、広い狭いがなく、遠近がなく、三角形、四角形などの形もありません。無限大と無限小が同じであり、すべての空間が一点に重畳されている多重畳の世界なのです。それと同時に上下、前後、左右、内外が限りなく広がっている世界なのです。
また原相は時間のない世界です。したがって時間観念から類推すると、過去、現在、未来が今、この瞬間に合わさっているのです。瞬間の中に永遠があります。瞬間が永遠につながっているのです。したがって、瞬間と永遠が同じなのです。これは原相の世界が一なる状態(性相と形状、陽性と陰性が統一された状態)の純粋持続であることを意味します。すなわち、「状態の純粋持続」が原相世界の時間概念なのです。以上を一言で要約すると、原相の世界は純粋な「統一体」なのです。言い換えれば、時間、空間をはじめとする宇宙内のすべての現象は、この統一された一点から発生したものです。四位基台と正分合作用も一点から空間化、時間化して展開されたものなのです。