御言の図書館のサイトです。御言をはじめ様々な書籍を閲覧できるようにしてあります。
第一部 統一思想 第十一章 方法論 : 二 「統一方法論」から見た従来の方法論 : (十二) フッサールの現象学的方法 |
フッサールは一切の学問の基礎を成す基礎学としての現象学を提唱しました。彼の現象学は、まず自然的世界の事物から出発していますが、科学が扱う事物の現象世界を越えて意識の本質を理解することが学問の基礎を成す道であると考えたのです。そして彼は直感を通じて事物の現象的世界を越えて純粋意識(本質)の世界に到達したのです。彼が解明した純粋意識(心)の構造とは、心の志向作用であるノエシスとその対象であるノエマでした。「統一思想」から見れば、フッサールの純粋意識の構造は、それぞれ性相の内部構造である内的性相と内的形状に相当します。