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第一部 統一思想 第十一章 方法論 : 二 「統一方法論」から見た従来の方法論 : (十一) マルクスの唯物弁証法 |
マルクスは物質的な存在のあり方を基礎として、精神作用はその反映であると反映論を主張しました。「統一思想」から見れば、性相(精神)と形状(物質)は主体と対象の相対的な関係にあるので、精神的な法則(価値法則)と物質的な法則には対応関係があるのです。マルクスの「量から質への転化の法則」に対して、「統一思想」は「質と量の均衡的発展の法則」を代案として提示しています。質と量の関係は性相と形状の関係であり、質と量は同時的、漸進的、段階的に変化するのです。「対立物の統一と闘争の法則」に対して、「統一思想」は「相対物の授受作用の法則」を代案として提示しています。対立物の闘争は破壊と破滅を生じるだけで、決して発展をもたらしません。「否定の否定の法則」に対して、「統一思想」は「肯定的発展の法則」を代案として提示しています。自然や社会は、それを構成している主体と対象の相対的要素が円満な授受作用を行うことによって、肯定的に発展しているのです。今日に至り、唯物弁証法の誤りは明白になっており、自然現象の内容をよく検討してみれば、自然は「弁証法の検証」ではなく「授受法の検証」であることを知ることができるのです。