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第一部 統一思想 第十一章 方法論 : 二 「統一方法論」から見た従来の方法論 : (十) ヘーゲルの弁証法 |
ヘーゲルは概念の発展と世界の発展を矛盾の止揚と統一の過程、すなわち正反合の過程として把握しました。「統一思想」から見るとき、発展は矛盾によってなされるのではなく、相対物の授受作用を通じてなされます。したがってヘーゲルがいうように、概念も概念自体の矛盾によって発展するのではなく、内的性相と内的形状の授受作用を通じて、新しい概念を形成しながら思考がなされるのであり、思考は螺旋形の発展を通じて継続します。ヘーゲルは相対物の授受作用による発展を、対立する要素の相互作用という立場から誤ってとらえたと見ることができます。