第一部 統一思想 第一章 原相論 : 二 原相の構造 : (三) 四位基台の種類

 これまでの説明から、四位基台には自同的四位基台と発展的四位基台のほかに、内的四位基台と外的四位基台があることが分かります。したがって四位基台には原理的に四つの基本的種類があるという結論になります。実際には、これらが合わさって次のような現実的な四位基台が形成されます。すなわち、内的自同的四位基台、外的自同的四基台、内的発展的四位基台、外的発展的四位基台の四種類です。


 (1)内的自同的四位基台
 これは内的四位基台と自同的四位基台が合わさったものです。つまり、本性相内部の内的四位基台が自己同一性、不変性をもつようになったものをいいます。このとき、内的四位基台とは内的に心の中で四位基台が形成されるという意味であり、自同的四位基台とは心情を中心として内的性相(主体)と内的形状(対象)が授受作用をしたのち、その結果として合性体または統一体を成す四位基台を意味します。つまり、その結果は内的性相と内的形状の合性体であるだけなのです。そのように心の中に自己同一的な四位基台が形成されるために内的自同的四位基台といいます。これが「性相の内部構造」なのです。
 (2)外的自同的四位基台
 これは外的四位基台と自同的四基台が一つに合わさったものです。本性相の外部に、つまり本性相と本形状の間に形成される四位基台が自己同一性(不変性)を帯びるようになったものをいい、神様が万物を創造する直前の原相の状態、すなわち性相と形状が中和を成した状態を意味します。これが「原相の内部構造」なのです。


 (3)内的発展的四位基台
 これは内的四位基台と発展的四位基台が合わさったものです。そのとき内的四位基台とは、内的に心の中で四位基台が形成されるということであり、発展的四位基台とは、目的を中心として内的性相(理性)と内的形状(法則)が授受作用を行った新生体を生じる四位基台を意味します。すなわち、本性相内の内的四位基台が発展性、運動性を帯びるようになったものをいいます。内的発展的四位基台の中心は心情に基づいた目的、すなわち創造目的であり、そのとき生じる新生体がまさに宇宙を創造したみ言、すなわちロゴスであり、宇宙創造の構想なのです。したがって、内的発展的四位基台は「ロゴスの内部構造」なのです。
 (4)外的発展的四位基台
 これは外的四位基台と発展的四位基台が合わさったものです。そのとき外的四位基台は本性相の外部、すなわち本性相と本形状が授受作用を行って新生体を生じる四位基台を意味します。つまり、外的四基台が発展性、運動性を帯びるようになったものをいいます。外的発展的四位基台の中心は(創造)目的であり、このとき生じた新生体がまさに万物なのです。したがって、外的発展的四位基台は「万物創造の内部構造」なのです。

 (5)創造の二段構造
 神様の創造において、内的発展的授受作用は必ず外的発展的授受作用に先行します。言い換えれば、創造においては必ず内的発展的四位基台と外的発展的四位基台が連続的になされるのです。このように内的発展的四位基台と外的発展的四位基台が継起的、連続的に作用することを「原相構造の二段構造」といいます。例を挙げると、人間が何かをつくろうとするとき、まず心の中で構造をする創造の第一段階から、その構想(青写真)に従って創造の作業を行う創造の第二段階に進行するのと同じです。このように創造の二段構造は人間が製作、創作、生産活動などをするときの基準となるのです。