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第一部 統一思想 第十一章 方法論 : 二 「統一方法論」から見た従来の方法論 : (四) プラトンの弁証法(分割法) |
プラトンはイデア論を基盤にした学問の体系を樹立しました。プラトンのイデア界は観念の世界であって、「統一思想」の原相論の内的形状の観念、概念の世界に相当します。彼はソクラテスの対話法を内面化して、思考の中で真理を探究する分析と総合の方法を用いました。その中で、分析の方法はイデア界の価値の階層的構造を明らかにして、最高の真理(絶対的価値)に到達しようとする帰納的方法であり、他方、総合の方法は演繹的方法に相当します。ここで概念の分析は総合は、概念と概念を比較することによってなされます。「統一方法論」から見れば、プラトンの弁証法は対比形の授受作用ですが、人間の心の中で行われるので内的授受作用に相当します。結局、プラトンのイデア論は対比形の内的授受作用の一つの側面を説明した理論であったのです。