御言の図書館のサイトです。御言をはじめ様々な書籍を閲覧できるようにしてあります。
第一部 統一思想 第十一章 方法論 : 一 「統一方法論」 : (一) 授受法の基本種類 |
(1)自同的授受作用と発展的授受作用
神様の属性の間に行われる授受作用には、心情を中心として性相と形状が授受作用を行って、中和体または合性体を成して永遠に存在するという自己同一的な不変なる側面と、目的(創造目的)を中心として性相と形状が授受作用を行って、繁殖体または新生体を生じるという発展的な側面があります。前者を「自同的授受作用」といい、後者を「発展的授受作用」といいます。被造世界のすべての存在も、それと同様に、自同的授受作用と発展的授受作用を行っており、不変な側面と発展する側面を同時にもっています。
(2)内的授受作用と外的授受作用
神様の性相の内部では、心情を中心として内的性相と内的形状が内的な授受作用を行って合性体を成しています。次に性相(本性相)と形状(本形状)が外的授受作用を行って合性体を成していますが、そのとき形成されるのが外的四位基台です。このような原相の二段構造は、そのまま被造世界にも適用されます。人間と万物(自然)の関係において、人間は内的授受作用によって思考し、構想を立てますが、同時に外的授受作用によって、万物を認識し、主管したり、人間関係を築いたりします。例えば人間の心の中の生心と肉心の授受作用は内的授受作用であり家庭おける夫と妻の授受作用は外的授受作用です。
内的授受作用と外的授受作用を論理学と連関させれば、それぞれ演繹法と帰納法の方法に該当します。演繹法は、人間の心の中で行われる内的授受作用による論理の展開方式であり、帰納法は外界の事実を吟味する方法であって、外的授受作用に基づいています。統一方法論においては、この内的授受作用(演繹法)と外的授受作用(帰納法)が統一的になされています。したがって演繹法と帰納法は別々のものではなく、真理探究のために統一的に並行してなされなければならない方法であるということができます。