第一部 統一思想 第一章 原相論 : 二 原相の構造 : (二) 四位基台の基本種類

 (1)自同的四位基台と発展的四位基台
 まず四位基台の基本種類には自同的四位基台と発展的四位基台があります。すでにご紹介したように、性相と形状の授受作用は、その中心によって二種類の結果を生じます。すなわち心情が中心のとき、合性体を現し、(創造)目的が中心のとき、新生体を生じます。これは授受作用に二種類あることを意味します。つまり、心情が中心で結果が合性体である場合の授受作用と、目的が中心で結果が新生体である場合の授受作用です。
 合性体を成す場合、性相も形状も授受作用の前後で同じです。ただ性相と形状が結合して一つに統一されているだけです。ところが新生体を成す場合、授受作用をしたのちに現れた結果は別個の存在となります。すなわち、授受作用の結果、新しい新生体(万物)がつくられるのです。ここで合性体を成す場合の授受作用を自己同一的授受作用、または簡単に自同的授受作用といい、新生体を生じる場合を発展的授受作用といいます。したがって位置的に見るとき、自同的授受作用は自同的四位基台であり、発展的授受作用は発展的四位基台です。

 (2)内的四位基台と外的四位基台
 次に、四位基台の基本的類型として内的四位基台と外的四位基台があります。神様の性相は、その内部において機能的部分である内的性相と対象的部分である内的形状が関係を結んでおり、外的にはその性相が形状を県警を結んでいます。すなわち性相の内外で四位基台を形成しているのです。内的であろうと外的であろうと、内的性相と内的形状が、あるいは性相と形状が共通要素を中心として相対関係を結べば必ず授受作用が起きます。前者を内的授受作用といい、後者を外的授受作用といいます。そして位置から見るとき、内的授受作用は内的四位基台を意味し、外的授受作用は外的四位基台を意味します。
 このような内外の原相構造に似て、万物においても、例外なく創造目的を中心に内外に四位基台を形成しています。原相内の内的四位基台と外的四位基台が被造万物の存在方式の基準となっているのです。原相の内的および外的四位基台を「原相の二段構造」といい、これに似た被造物の内的および外的四位基台を「存在の二段構造」といいます。