第一部 統一思想 第九章 認識論 : 六 認識過程と身体的条件 : (四) 記号の観念化と観念の記号化

 対象を認識するとき、対象の情報が感覚器(目、鼻など)に到達すれば、それはインパルス(一種の記号)となって感覚神経を伝わって上位中枢に到達し、大脳皮質の感覚中枢においてインパルスは観念化されて、意識の鏡に一定の映像(観念)として映ります。これが「記号の観念化」です。それに対して、ある対象に向かって実践する場合、ある一定の観念に基づいて行動がなされますが、そのとき観念がインパルスとなり、運動神経を伝わっていき効果器(筋肉)を動かします。これが「観念の記号化」です。