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第一部 統一思想 第九章 認識論 : 五 認識の過程 : (二) 悟性的段階の認識 |
悟性的段階は認識の長成的段階をいい、内的自同的四位基台が形成される段階です。この段階で認識はいったん完了されます。ここで内的四位基台の対象である内的形状には、まず感性的段階の外的四位基台で形成された感性的認識像が入ってきます。そうすると、この感性的認識像に対応する原型が、霊的統覚によって記憶の中から引き出されます。この二つの要素、すなわち感性的認識像と原型が共に内的形状を成すようになります。このような状況のもとで対比形の授受作用が行われるようになります。主体である霊的統覚が、原型と感性的認識像という二つの対象的要素を対比(対照)して、その一致、不一致を判別するのです。この対比を照合(collation)といいます。そのように認識は照合によってなされるので、「統一認識論」を方法から見れば照合論になるのです。