第一章 蕩減・復帰原理の根拠 : 三 責任分担を完成すれば : 1. 責任分担の自由化圏が必要

 アダムとエバが責任分担を果たしていたならば、後孫は責任分担圏にいるのではありません。その次は統治法的家庭倫理時代に入るのです。そのときは地上に真の父母がいるので、即刻、平面的な面から教えてあげることができるのです。しかし今までは360度の平面をもちましたが、神様は教えてあげることができないので、中心が来る時まで待っていたのです。それで問題が生じたのです。そのようなことを、はっきり知っていかなければなりません。

 真の御父母様は個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙蕩減路程を経なければなりません。サタンによって失った責任分担を完遂して、サタンを分別させることによって愛をもたらすのです。怨讐を愛し、怨讐の国を愛する人にはサタンが侵犯できないのです。自分を中心とした愛をもっては駄目なのです。サタンは自分を中心として愛し始めたので、これを除去するには自分を中心とした愛をもってはできないのです。

 蕩減復帰は、責任分担の自由化圏をつくるためのものです。堕落してない本然の責任分担の自由な環境を復帰するためのものです。理論的になっているのです。先生もそこに引っ掛かっているのです。ゆえに先生が世界的な反対を受けるのです。世界的な迫害を受けるのです。世界的に攻撃を受けるのです。その世界的迫害を受ける中で、世界的にサタンを分立するのです。

 蕩減復帰は不可避なものです。なぜ蕩減復帰しなければならず、なぜサタンを分立しなければならないのでしょうか。自然な本然の責任分担、自由な環境基盤を必要とするからです。そうすればサタンが讒訴できず、サタンが因縁を結ぶことができないところを私が占有するようになるからです。それで蕩減復帰、責任分担完成という基準は、論理的にも不可避です。ですからサタンを分立しなければなりません。それゆえ御飯が食べられずに座っていても、サタン世界とは関係がないという考えをもっていなければなりません。ここが分水嶺です。それが境界線です。

 責任分担がどれほど重要かを、みな知らずに生きてきました。蕩減復帰とは何ですか。責任分担を完成することのできる自由な環境をつくるためのものです。サタンが侵犯するので、サタンを防御しなければなりません。サタンを防御するためにはどうしなければならないのでしょうか。サタンよりも神様をもっと愛し、人類をもっと愛さなければなりません。サタンは神様を憎み、人類を憎みますが、私たちは「神様をもっと愛し、人類をもっと愛する」と言えなければなりません。堕落していない人間がもっていくべき、責任分担完成圏を越えて行くべきその基準で一方通行させることのできる、このような立場に立たずしてはサタンを分立させることができません。

 責任分担を完成するためには、蕩減条件が必要です。先生がそのような蕩減条件を払ったので、皆さんは先生が歩んできた生涯の目的観を受け継いだ者として、愛の旗手として、堂々と国に現れれば愛国者になるのです。家庭に入れば孝子、孝女になるのであり、夫婦の位置に立てば烈男、烈女になるのです。世界に向かっては聖人の道理を行くのであり、天の国の王宮の法に歩調を合わせる王子の位置まで行くことになるのです。無事に通過することのできるただ一つの道があるとすれば愛のために「ため」に生きようとすべてのものを捧げる生活です。これは驚くべき事実です。

 アダムとエバの責任分担、神様の前に頭を痛くしたその怨恨の峠に50億人類がみな引っ掛かっているし、霊界に行った数多くの先祖もみな引っ掛かっています。これを見つめる神様は、堕落がなかった本然の基準をどうやって再び回生できるのでしょうか。それで神様はかわいそうな神様なのです。ですから早く早く、もっと早く早く蕩減の道を行き、このすべての責任分担を完遂して世界人類が解怨成就することのできる道を、その道に向かって「時間よ、行け」、「歳月よ、行け」、「解放の日よ、早く来い」と言いながら歩んできたのです。

 神様は今まで蕩減復帰の過程を待ちながら変わりませんでした。最後の峠、愛の理想を成して万民の前に解放の鐘の音とともに天下に宣布する、そのようなところまで耐えてきたのです。耐えてきた心を抱いて涙とともに復帰の使命を成し遂げることのできる再臨主がこの地上に来て、そのみ旨を成し、サタン世界全体の所有権を相続して天の前にお返しすることができる、それこそ平和統一の世界を地上で成さなければなりません。強制ではありません。所有権を伝授して天の前にお返ししなければなりません。