第4章 天一国の民になる道 : 四 天国の所有権を得ようとすれば天の民を大勢連れていかなければならない :

 皆さんは、「私たちは、希望の民を求めてきた群れだ。希望の国を蘇生させるための群れだ。私たちが手を付ける日には、国を蘇生させ得る、一つの要素となる国民が蘇生する。私たちは、国の伝統的思想を受け継いだ者として、私たちの願う国を再建するために立ち上がったので、正しい伝統的思想によって彼らと一つになり、正しい国を求めていかなければならない。私たちは、そのような群れを募集するための募兵責任者だ」、このように考えなければなりません。
 ここで、国を愛する心にあふれていなければならず、民を愛する心にあふれていなければなりません。今までのような、国の民として国を愛した立場とは違わなければなりません。今までの自分の親戚、あるいは父母、兄弟、妻子を愛したものとは違わなければなりません。それらとは異なる意味で民を愛し、国を愛することができなければ、神様が求めていらっしゃる希望の理想世界を再現することはできないのです。
 私が神様を正しく見せてあげてこそ、彼らが私に従ってきて天の民になるのです。また、その集まる民を正しく連結させてこそ、天の祖国光復が蘇生するのです。

 「一つの民」という言葉の中には、黒人、白人、黄色人がすべて入っています。一つの民は、すべての文化を消化させることができる能力をもたなければなりません。また、歴史的なすべての習慣と環境を消化し得る能力をもたなければなりません。
 この一つの民になり、父母を中心として兄弟になろうというのです。しかし、まだこの世界は、そのようになっていません。それを完全に一つの民になることができるようにしなければなりません。
 そのままほっておけば、そこにはいつも悪なる人が残ります。私たちが家庭教会活動をすることにより、一つの民をつくることができるのです。
 一つの民をつくる方法は、家庭教会活動を通じなければならないという事実を知らなければなりません。それ以外には道がないというのです。数多くの民がいても、一つにする運動をしなければなりません。

 統一教会は、祝福を受けることにより、統一教会の正常な食口として扱われ、天国の民として扱われます。そのようにすれば、サタンは、理論的基準で自動的に分別されざるを得ないという結論が出てきます。
 サタンの愛よりも神様の愛が気高く、原則的な愛の基盤で受けた男性と女性として立ったので、サタンの讒訴できる基準ではなく、その上にいるがゆえに、讒訴することができません。なぜならば、真の御父母様の血筋を通してすべて本然の血統基準を立てたので、その血統圏にいることができるならば、サタンは生まれることもできないというのです。ですから、完全にサタン分別圏に越えていくのです。

 統一教会は、家庭天国理想のために前進する代表的教会です。この家庭の中には、国が宿り、世界が宿り、天地が宿り、神様が宿るということを知らなければなりません。
 真の父母の血族の因縁をもったので、今後野生のオリーブの木になってはいけません。真のオリーブの木の種をもって、万国のどこに行って根を下ろしても、真のオリーブの木の実が結実しなければなりません。万国万邦を越えて同じ実を収め、天国の神聖な民族として倉庫に納めなければなりません。それが神様の想像理想だったことを知らなければなりません。天国の民を拡張させなければならない責任、蕩減の役事がない自由解放圏内の天国の民を拡張させなければならない責任が、私たち統一教会の家庭にはあるのです。それが皆さんの使命だといういことを忘却してはいけません。
 今から氏族圏が発足するのです。今からは、神様が主管されるのではなく、皆さんの一族を天国の氏族化させる時代に入っていくようになります。それゆえに、先祖が役事して、我知らず統一教会に行くようになるのです。春が訪れてくれば、葉が強制的に出てくるのではありません。自然に出てこなければなりません。ですから、徐々に朝日が浮かび上がるその世界が目前に迫ってきたので、解放された姿で、神様の子女の名分を中心として、威風堂々と天地の大主人として出ていくことが、私たちの義務であり使命だということを忘却してはいけません。

 先生の願いは、天国の民を生かすことです。しかし、サタン世界に属した民をどのように変化させるのでしょうか。これが問題です。それを否定して、180度方向を転換させるのです。今、サタンは上に位置し、、神様は低い所に位置していらっしゃいます。それをどのように変えるのですか。零点にならなければなりません。天国の民をどれだけ連れていったのかということが、最も貴いことです。
 皆さんは、先生のおかげで全員天国の民になったでしょう? 同じです。皆さんの息子、娘が天国の民になることができるようにするためには、自分が死んでも、天国に連れていって暮らすことができる息子、娘として教育しておかなければなりません。それが皆さんの財産です。それをシステムにして、皆さんの息子、娘を教育しなければなりません。それでこそ、彼らが一つの所に行くのです。すべての人々が一度に天国の民になるならば、神様がどれほど喜ばれるでしょうか。そのようにしなければなりません。それが、あの世の財産です。
 嫁いでいく新婦が嫁ぎ先に行くときに、所帯道具をもっていくのと同じように、それがあの世に行く時の贈り物です。自分の国の人はもちろん、数多くの国の人を連れてきたというときには、天国で祝宴が催されるのです。

 原理のみ言を通じて、事業ならば事業分野において、天国の民を連れて入っていくことが最大の贈り物です。天国に入っていく時に、何をもっていくのですか。自分の家族だけ連れていくのではありません。自分の家族だけ連れていけば、サタン世界のカインの息子、娘を、誰が救ってあげますか。
 ですから、今まで、真の愛を中心として天国に入っていった民がいなかったというのです。そうです。天国は空いてるのです。ですから、天国の民をたくさん復帰していくことが、神様から賞を頂き、天国の近くに行くことができる贈り物だということを知らなければなりません。知識や何かの活動や実績ではいけないというのです。

 永生基盤がなくては、長久な闘争はできないのです。実績がなければ流れていきます。先生は、永生をかけて闘ったので、今まで残ってきたのです。同じです。深刻な問題です。その力を知らずにいます。いずれ、一度は死ぬのです。どのコーナーで死ぬのか分かりません。いつかは霊界に行くのです。行く時に、天の前に何をもっていくのですか。体をもっていくことはできません。すべての人が天の民を率いていかなければなりません。それゆえに、先生の後ろには、多くの民が従うようになっているでしょう。それは、しなければならないのです。

 霊界においての所有圏は、天国の民をどのくらい連れて入ってきたかということで決まります。それが自分の財産です。これからは、それを正さなければならない時が来ました。今からは、一日に何百万が伝道される時が来ます。統一教会には、そのような素晴らしい内容があるのです。世の中を見なさいというのです。今死ぬとか生きるとか、人生が何だとか、地に足をつけることができずに空中をさまよいながら、狂ったように歩き回り、最後に自殺する人がどれほど多いですか。
 これからは交流時代に入っていくのです。統一教会の食口交流時代、近隣の三、四カ国を中心とした交流時代、その次には大陸間の交流時代、さらには東洋と西洋の交流時代が来るのです。このように交流すれば版図が変わるのです。
 なぜそれが必要でしょうか。その国家と国家を見れば、境界線に接している国家同士は、大概が恩讐視しています。自らの実利を追求しているのでぶつかることが多く、怨讐になったというのです。それゆえに、霊界では、暗黒の時代で生きた人は、すべて障壁でふさがれているのです。これをどのように開くのですか。地上で子孫が崩してあげなければなりません。
 その子孫が崩してあげることにより、その障壁が崩れるというのです。その障壁を崩そうとするので、日本の人を、憎んだ以上に愛することができる人にならなければならないというのです。それがアベルの使命です。先に知った人が、先に十字架を負わなければなりません。

 あの世に行くにおいて、個人所有になるものは、この地上にいる時に天国の民をどれだけ多く接ぎ木させていったかということです。宗教では、この意識を植えつけてあげなければなりません。私たち統一教会の食口が二世にこの意識を植えつけることができなかったので、ほかの所に行こうとするのです。「就職だ」、「何だ」と言って、世の中に流れていこうとするのです。
 ですから、この地で霊界、天国の民を生産するようになっているというのです。霊界では生産ができません。地上で生産するのです。ですから、本来は、アダムとエバを中心として、原則的に生産したとすれば、すべてが天国の所属なのですが、堕落したためにひっくり返ったのです。

 御飯を食べることよりも重要なことが、天国の民を治めることです。それが、この地上に生きる私たちの本業です。生涯にしなければならないことの中で、それ以上に貴いことはありません。世の中で就職して出世したり、お金を集めたりすることは、すべて流れていくのです。あの世では、お金を集めても何の意味もありません。あの世では、物質が必要ないのです。知識が必要ないのです。学ばなくても心が先に知っています。一週間以内に何でも、すべて通じるのです。
 今後、皆さんはあの世に行き、復帰歴史をされる神様の前に、一人のアダムを取り戻すために今まで苦労された神様の前に行って、何と言うのですか。神様は、創世以後、今まで一人でアダム完成者を尋ね求めてこられたのではありませんか。しかし、皆さんは、原理を知りました。これは、数千、数万の民を救うことのできる武器です。今まで神様が人間に教えることができず、それを分からない中で摂理なさる神様の切なさ、それに代わって地上で神様以上のことを私たちがするのです。私たちには、原理で数百、数千のアダムを教化して連れていくことのできる道があるのです。
 皆さんは、天国に連れていくことができる息子、娘を何人つくりましたか。皆さんがしなければならないことは、それしかないのです。いくら億千万のお金をもって幸せに暮らしても、すべて流れていくのです。それは、自らのすべての物質と知識と自分の命まで、堕落した自分の命まで投入してでもしなければなりません。それを別々に投入するのではなく、一度に投入して天国の民をつくろうと思わなければなりません。投入して全体が加重されるに従い、その価値は比例していくのです。

 皆さんがどれだけ永遠に天の前に称賛を受けられるかは、どれほど天の民を収穫して収めるかという問題にかかっています。それを収めることのできる鍬が、今まではなかったのです。分からないのでできなかったのです。しかし、皆さんには、背負子があります。熱心にみ言を伝えれば、爆発的に収穫することができるのです。

 自分によって多くの天国の民、天国の家庭を拡大しなければなりません。あの世に行って新しく策定される位置が、地で決定するというのです。地で結べば天でも結ばれ、地で解けば天でも解かれると言ったでしょう? このことを前提として語られた言葉です。

 磁石のN極とS極がお互いに「引っ張れ」と言って引かれていくのではありません。そのように自然な作用が展開するのです。台風が吹くのです。これが定着しなければなりません。エバ圏を中心として、母を中心として、台風のように吹いてくる世界の運勢と共に、カイン・アベル圏を家庭にしっかりと植えておかなければなりません。出産するのです。皆さんがする出産は、母の出産であり、息子・娘の出産です。この道を行くにおいて、女性たちは解放者です。男性たちは、無関心な自由天地圏にいるので、自分の息子・娘が行くことに干渉できないのです。女性は、24時間いつでも占領することができる時代圏に入ってきたという驚きを、天地の前に、父母様の前に感謝しなければなりません。それゆえに、どれだけたくさん収穫して天国に行くのかということが問題です。
 最近韓国では、婚礼家具問題で騒々しいでしょう? ちょうどそのような時になりました。天国に、どれだけ多くの民と家庭を連れていくのかということが問題です。天国には家庭も民もありません。民とともに家庭をつくってさしあげれば、神様がどれほど有り難いと思われるだろうかというのです。真っ暗な夜中に天を見れば、星が輝くのが見えるでしょう? 皆さんはその中で、どのような星になりたいですか。大きな星になりたいと思うはずです。そのような大きな星になるかならないかは、民をどれだけ、家庭をどれだけ率いていくかにかかっているのです。

 山に行って山菜を摘む女性が、良い山菜を取ろうと一日中あちこち飛び回れば、夕方に帰ってくる時にはかごが空だというのです。おなかがすき、その山菜をつまみ食いして空のかごで帰ってくるのです。しかし、着実に落ち着いて取る人は、元気に飛び回っていた女性を家に使いとして連れてくることができるというのです。
 今、天国には民がいません。天国は空いています。それゆえに、統一教会の門を通じて、空いている膨大な天国を民で満たさなければなりません。そのような時代が来たにもかかわらず、世界のことは考えないで自分のことばかり考えていてはいけません。うずらのように頭の羽が抜け、せきれいのように頭の羽が白くなってはいけません。仕方なく尾を振りながら、哀れに飛んでいくせきれいになってはいけないというのです。貴婦人にならなければなりません。

 なぜ神様がアダムを造られたのかというと、横的な面積が必要なので造られたのです。多くの男女が結婚して家庭を築くのは、家庭の息子、娘をすべて移動させ、天国を満たすためなのです。それゆえに家庭は、天国の民を創造、製造する分工場です。
 家庭が分向上なので、多くの息子、娘を刷り出しなさいというのです。天国では、誰が民をたくさん連れて入ってきたかによって天国の位階が、栄光の位置が決定するのです。息子、娘をたくさん育ててみれば、12タイプの人間、24タイプまで育ててみれば、人間をすべて愛したという位置に立つというのです。

 今回、私がハワイに出発する時に、今まで神様王権即位式と、それから神様の故郷と祖国定着、それから天一国宣布とともに国民……。国を成すためには王権がなければなりません。それが王権樹立です。国がなければなりません。祖国定着です。その次には国民がいなければなりません。ですから、天国入籍カードをもつようになっているのです。
 このようなことをなすことによって、天の全権を中心とした王権と国と国民を備えることができる天一国の基盤がすべて準備されました。ここにおいて自らの確定的な価値決定は、今から皆さんが天の前にどれくらい一族を収拾するかにかかっています。逆に行かなければなりません。ここから上がっていかなければなりません。

 今からは、先祖を動員する時代です。先祖たちを動員して協力させなければなりません。そのようにしようと思えば、この内容をはっきりと知り、天上の構造がどのようになっていて、どのように再臨役事が成されるのかということをはっきりと知って動員しなければなりません。そのようにして、皆さんが旗手となり、誠心誠意尽くす彼らの方向を先につかんであげ、模範とならなければなりません。地上がお兄さんです。地上が模範とならなければなりません。分かりますか。ですから、一人でするのだと思わないでください。先祖を動員すれば、すべて協助してくれるのです。

 堕落とは何かというと、神様にも創造なさった責任があり、アダムには堕落させた責任があります。その堕落は家庭破綻であり、それは、国家、世界、全宇宙を滅ぼしてしまうことができる破綻です。偽りの父母がこのようにしてしまったので、偽りの父母の王であるサタンが生まれ、偽りの父母と一つになって神様を追放し、神様が願われる世界を滅ぼしたのです。そのようにして、今まで、政治世界が宗教圏を犠牲にしてきたのです。しかし、今からは、これがひっくり返ります。
 ですから先生は、超宗教、超国家、超NGO運動をして、秩序がひっくり返っているものを順次的な方向に立て、天と地が統一された解放の結果として合わせるのです。合わせるにおいては、霊界で合わせるのではなく、地上で合わせてすべてのものを解放して越えていかなければなりません。
 越えていく時は、サタンが汚した血痕の残っている一切、汚した痕跡が残っている一切を燃やしてしまうのです。今まで、自分個人や家庭やおしりにぶらさがっていたものをすべて燃やしてしまい、この天上地上平和統一解放聖火式を通して越えるのです。
 越えるのですが、その越えた位置は何かというと、祝福中心家庭です! 越えるにおいては、家庭から失敗したので、家庭をもたなければ越えることができません。個人では越えることができません。それゆえに、今、霊界でも祝福完結のために大騒ぎです。地上に対して要求するのです。
 それゆえに、地上で生きたのちに死んでいった皆さんの先祖や、また宗教の責任者である宗主たちには、地上に再臨し、その氏族や宗教を中心とした主人の立場で責任好意を完結して越えていかなければならない責任があるので……。
 「今、統一教会は外部の人を伝道してはならない」と言いました。自分の一族、自分の家庭に属している僕を救ってあげ、それから養子を救ってあげ、庶子を救ってあげ、直系の子女を救ってあげ、一つになって父母に侍り、本然の家庭の夫であるメシヤを中心として教育を受けるのです。そのようにすることによって、新たに解放された地上の個人から天上解放圏まで完結することができるのです。