第三章 本性論 : 三 格位的存在 :

 人間はまた原相の主体と対象の関係性に似て、主体格位と対象格位をもっています。人間はまず子女として父母の前に対象の位置にありますが、成長すれば父母となり、子女に対して主体の位置に立ちます。また社会背快活においても、下位の職位から出発して次第に上位の職位に上がっていきます。したがって人間は、まず対象格位にあり、次第に主体格位に移っていくのです。