第四章 祝福家庭の伝統と生活礼節 : 八 勤倹節約、質素な生活 : 2.節約精神

 すべての面で模範にならなければなりません。よく食べて幸せに暮らし、豊富な生活をすることが絶対に模範ではありません。これを節制をもってして、不可避なことに対して、必要に応じて適切な消耗をするのが模範生活だということを知らなければなりません。

 先生は聖日には仕方なくこのように正装をしますが、服を着る時はできるだけネクタイをしないで過ごすのです。家にいる時はジャケットを着ずに、セーターのようなものを簡単に着ようとするのです。ヨーロッパ社会でネクタイの値段がどれほど高いか考えてみてください。ピンまで全部合わせるとこれはどんなに……。さあ、それができずに、ノータイ(ネクタイをしない)で一生を生きた人と、ネクタイをして世界を考えることができずに生きた人が霊界に行く時、どちらが神様の前に近づくことができるか、考えてみてください。

 断食をしてみると時間がどんなに長いか分かるでしょう。三食の食事をするために、どんなに長い時間を要して食べていたかが分かるはずです。また精神的にも、りんご一つでももらって食べようと冷蔵庫を開けてみたり、コーラ一本でも飲もうと行ったり来たりする、そんな精神的な消耗がどんなに多いでしょうか。食事の時だけ食べる習慣が必要だというのです。そうすると病気にもかからないし、健康になるのです。

 先生は毎日のように風呂に入ることに賛成ではありません。三日に一度を原則にしなければなりません。汗を流したので仕方なく入るのです。毎日入ると、それがどんなに水をたくさん消耗するかというのです。健康にも悪いし……。「えー、先生は野蛮人だ」と言うかもしれませんが、野蛮人だと言われても良いというのです。エデンの園の神様もアダムとエバも野蛮人でした。昔はこのごろのようなトイレがあったでしょうか。トイレットペーパーがあったでしょうか。何もなかったというのです。ですからそのようなものを感謝して、このようにしてでも、この世界を生かさなければならないでしょう。

 御飯を食べても昔と違わなければなりません。トイレに行っても昔と違わなければなりません。このごろ汽車に乗ってトイレに行くと、トイレットペーパーが壁にかかっています。「よし、このように使ったとして誰が見るか」と、やたらと使ったりもしたでしょう。他人のものだからとずるずる一度に引き出して、また引き出し、また引き出し……。それではいけないのです。節約して一度にしなければなりません。変わらなければならないのです。

 おなかがすいて御飯を食べるときも、食器に御飯を山盛りにして食べるのではなくて、五分の二を除き、五分の三を食べて満足できる基準をもちなさい。そうしてこそ賢い人です。何でも節約できなければなりません。最高に節約していくらで生活できるか、このような訓練をして最小限三ヶ月の間は各自が記録し、自分自身の最大の限界点までしてみなければなりません。そのようにして、どのようになるか見ようというのです。

 神様のみ旨のために、この国の復帰のために一銭でも節約できる道を模索しなければなりません。ですから経済的管理において、より一層節約できる道を私たちは開拓しなければならないというのが先生の考えです。

 先生はこれから生活費の半分をもって生活するようにさせるのです。コーラのようなものも、果物も食べられないようにしようというのです。食堂でも見ると、皆さんは食べるものなら自分勝手に入って来て、何なんでもよいから持っていって食べていました。豚のように食べているというのです。節約にはこつは要りません。着るもの、食べるもの、買うのにおいて節約すればよいのです。

 私たち食口はあんなネクタイはしてはいけません。それは外部の人たちに誤解を受けるかもしれないので、するなというのではありませんが、できるだけそのような面で節約しなければならないのです。さあ、そうすることによって偉大な革命の基地が爆発するのです。分かりますか。アメリカにおいて絶対に必要です。

 私がお金をたくさん持っているからと、ある人は私を百万長者だと言います。しかし、私は24時間休まずに血と汗を流して、たったの一銭でも節約しようと、すべてのお金をみな世界にちりばめて、文書も一切私には残っていないのです。印鑑一つもないのです。私が精誠を込めて集めたお金は誰も勝手に消化することはできません。神様が共にいらっしゃるのです。分かりましたか。

 人が寝ている時に寝ず、人が食べる時に食べず、節約をして、人ができないことをするのです。先生の考えはもともとそうなのです。

 このように大切にし、節約して、苦労して何をしようというのでしょうか。後代のために良いことをしようというのです。それで世界に誇ることのできる基盤をつくる思想をもとうというのです。10年、そのような思想の伝統を残して、100年、そのような思想の伝統を残し、1000年そのような思想の伝統を残すようになる時は、大韓民国は世界から推戴される民族になることは間違いありません。ですからこのような原則で指導しようとするのが先生の思想です。打たれている現在では最も悪い思想として見られますが、後々にはこの思想のみが残り、この思想のみが勝利するのだと思うので、このような道を行くようになったのです。

 「お金を大切に!」という時、私が金持ちになるためというよりは、国を生かすために大切にするのが公的だということです。私が大金持ちになるために大切にするのではありません。国を生かすために大切にするのです。 アメリカにおいて「アメリカは節約しなければならない。大切にしなさい」と言うのは、世界を生かすためなのです。アメリカは世界でも税金を最も多くかける国なのですが、世界のために多く取ったら、世界から尊敬されるのです。それをアメリカの国民のためにしたのであれば、アメリカの国民も政府に反対し、世界も反対するのです。世界を駄目にする行動と文化をもっていると思うのです。ですからそのような世界のために私が、「反対されてもレバレンド・ムーンが行く道が正当な道だ」と言うのです。私が聞き、語り、私がするすべてのことがみなそうだというのです。