第3章 家庭は天国の中心模型 : 八 家庭は天宙主義を完結させる最終基準 :

 すべてのものは一から多くのものに分かれて結局一つの大きなものに統合されます。すなわち一つからいくつかに分かれてから一つに統合されるのです。ここでまた分かれてより大きなものになるのです。そこには家庭がありますが形態は統合される前と同じです。家庭は夫婦を成したところであり、その夫婦を一つにするところです。氏族は家庭を一つにするところであり、民族は氏族を一つにするところです。民族が集まって一つの国家の前に全部入ります。ここにおいてはどこでも家庭が中心になります。この家庭を展開させれば横的な世界になるのです。ですからどのような社会であったとしても家庭を除くことはできないのです。
 家庭を復帰することができなければ世界を復帰することができません。その次にはその家庭を中心として天宙主義を成就しなければなりません。天宙は天と地を総合したものです。天と地は人間において心と体のようなものです。心と体が一つにならなければなりません。一つの主体があれば一つの相対が必要なように一人の男性には一人の女性が必要なのです。男性と女性が一つになるのが家庭です。この一つの家庭を中心にしなければ神様の愛の基盤が定まりません。
 天宙主義というのは心と体を合わせたのち、神様の愛の本体となる家庭を築いてその理念を霊界と肉界に連結させる主義です。天宙の宙という字は家を意味する字です。家を表す宙です。ですから天宙主義という言葉を使うのです。天宙は無形世界と実体世界を合わせたものです。これが私たちとどのような関係があるのでしょうか。私たちは家庭が必要です。皆さんが家庭で一つになれなければ天宙主義とは関係がないのです。家庭が天宙主義を完結させる最終基準になるのです。ここで平和の歌を歌うことができず幸福をたたえられない人はこの地上でも霊界に行っても不幸な人になるのです。

 天国はどこから成されるのでしょうか。私たちの家庭から成されます。では私たちは何主義でしょうか。家庭主義です。私たちが標榜する天宙主義は天の字に家を意味する宙の字、すなわち天の家主義だというのです。このようになってこそ天宙という意味がはっきりするのです。ですから聖書66巻はすべて理想的な家庭を願ったみ言です。
 また万民が願うことは何でしょうか。理想的な妻を迎えることです。また女性として生まれて最も願うことは理想的な夫に出会うことです。女がいくら学士博士になって世界に大言壮語するとしてもその願いは理想的な男性に出会うことです。愛することのできる理想的な男性に出会って恵まれた子女を生むことです。これが幸福の根です。統一教会の理想は他のところにあるのではありません。出発も家庭であり、結論も家庭です。

 では天宙主義とはどのような主義なのでしょうか。真の父母主義です。結局この二つの主義は父母の主義です。これはわが家の主義であり、わが国の主義であり、皆さん個人の主義です。人間が堕落しなかったならば世界は誰の主義になるでしょうか。アダムの主義になるのです。そのアダム主義がまさに真の父母主義です。ですから統一教会は心情的な問題をこの本然の理想的な家庭の範囲の中で真の父母という理念を中心として天宙主義と結びつけなければなりません。このような理念で制度化された家庭の因縁が残っている限り統一教会は滅びません。