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第1章 創造本然の真の家庭 : 二 神様が絶対に必要とするもの : |
神様はなぜ被造世界を創造されたのですか。神様は被造世界を通して喜びを味わおうとされたのです。神様がいくら絶対者だといっても、喜びを一人で感じることはできません。喜びは相対がいてこそ生じるからです。
神様が必要とされるのは知識でもなく、お金でもなく、権力でもありません。神様ご自身が絶対的で全知全能なので、そのようなものを必要とはされません。科学がどんなに発達しても神様がつくられたものに追いついたり、越えたりはできません。膨大な宇宙は秩序の中で法度に従って運行しています。人間の思考と科学が及ぶことのできない膨大な宇宙を神様は創造され、運行しておられることを考えるとき、神様は絶対的な科学者でもあられます。
世の中に存在する物の中で、神様と相対となる力はありません。神様の力は全知全能であり絶対的だからです。また永遠不変で自存的なお方が神様であられます。そのような神様が願われることがあるとすれば何でしょうか。お金でもなく、知識でもなく、権力でもなく、何を願っておられるのかというのです。神様が必要とするものは何であるかが問題です。
神様が必要とするものが一つだけあります。それは人間に絶対的に必要なものであると同時に神様にも絶対に必要なもので、それが真の愛です。それでは神様お一人で愛を受けることができますか。神様はご自身で愛を思うままにすることができるのではないかというでしょうが、とんでもありません。神様において最も必要なものは、真の愛を分かつことのできる対象者なのです。これを知らなかったのです。
神様が絶対的なお方ならば、その絶対的な方がなぜ人間をつくったのかというのです。
お金のためにつくったのでもなく、知識のためにつくったのでもなく、権力のためにつくったのでもなく、人間の創造が、神様の愛を神様ご自身が感じることのできる唯一の道であるがゆえに人間をつくったのです。
この観点から見るとき、神様は父であり人間は息子、娘だということが一つの軸をなすのです。この軸が万一連結されたならば、人間と神様が愛で一体となった関係は、何が作用しても絶対に引き離すことができないのです。
神様の本然の愛と絆を結んで、その愛の味を味わった人は神様から離れていくでしょうか。蜂は春に蜜を味わいます。蜜を吸っている蜂のお尻をつかんで引っ張るとお尻が抜けても、その蜂は蜜から口を離しません。皆さんがその味を味わったらどうでしょうか。離しても離しても戻ってきて、再びそこにくっつこうとするでしょう。
この軸の愛に連結された全時空が作用する基準になっていれば、人間の家庭は、個人的に完成した男性と女性が一つになって、愛を中心とした家庭が現れるのです。さらにこの愛を軸として成された氏族、民族、国家、そして世界が現れるようになるのです。