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第1章 創造本然の真の家庭 : 八 真の家庭として伝統を立てるべきだったアダム家庭 : |
人間始祖が堕落しなかったならば、皆さんは誰の息子・娘として生まれたでしょうか。当然神様の息子・娘として生まれたのです。
堕落しなかったならば、すべての人間は神様の真正なる息子・娘になります。今日のように怨讐の前に弄ばれ、怨讐に支配される氏族ではなく、怨讐の前に讒訴される群れではありません。絶対的な権威をもった神様の息子であり、どこへ行こうと神様の全権全能を代表できる神様の息子です。その息子を中心に家庭を築くとき、その家庭は全宇宙の存在が屈服しなければならない神様の家庭となるのです。またその家庭を成した氏族が活動する場合においては、あらゆる被造万物は彼らを擁護し、彼らに吸収されなければならないのです。ところが堕落したゆえに、人間たちは神様の息子・娘になるどころか、怨讐の弄ばれる群れになったのです。
人類の始祖が、本来神様の法度を犯さずに神様と永遠に一体となったならば、その一体となった愛の因縁の中で誰も彼らを連れていけません。すでに息子・娘として生まれ、またすでに成人したのちに彼らを見て「おい、おまえの父親は誰だ?」と言って説明して、神様が父であることを否定できる理論や学説はないのです。銃剣を突き付けてもだめなのです。
もし堕落がなかったならば、エデンの園に天の最初の家庭が立てられたのであり、その家庭はサタンの讒訴とは何の関係もなく、神様の主権下に繁栄したのです。
アダムとエバが堕落しなかったならば、神様の完全な愛を受けたでしょう。このように神様の完全なる愛を受ける息子と娘として、彼らが神様の愛で結合したならば、神様の愛を中心とした息子・娘を生んだでしょう。
そして真なる神様の愛の中で、夫としての伝統、妻としての伝統、息子としての伝統、娘としての伝統を立てることができたでしょう。そして神様の愛を中心とする家庭の伝統が確立されたならば、神様のみ旨は成就したことでしょう。
アダムとエバは神様のみ旨どおりに完成して祝福を受け、家庭から出発した神様の国を築かなければなりませんでした。彼らの完成は、真の愛を中心として成されなければなりませんでした。神様に侍り、アダムとエバが横的な相対を成したならば、創造目的の世界が出発したでしょうし、その世界は拡大され宇宙にまで至ったことでしょう。アダムとエバが夫婦一体となり、一つになる伝統の中に一つの世界を築いたでしょう。しかし、アダムとエバは神様のみ旨に背いて堕落してしまいました。