第12章 真の家庭を求めて : 五 女性は貞節、男性は志操 :

 皆さんは今、思いのままに愛することができるようになっていますか、なっていませんか。道で男性からふいに声をかけられて、ついて行くようになっていますか、なっていませんか。(ついて行きません)。皆さんは、ついて行くようになっているでしょう。そのような素質をもっていてはいけません。
 皆さんは時が来るまで、自分の体をよく守らなければなりません。純情を化け物のような男性にゆだねてはいけません。街頭で威張りちらして、ぶらぶらして役に立たずにいる男性たちは、全部化け物たちです。自分の運命をそのような男性にゆだねますか。これは簡単な問題ではありません。一生に一度しかないので、一歩踏み違えた場合には自分の人生が狂ってくるのです。そうでしょう。これは男性にもいえるのです。
 それゆえに、今までは女性に貞操を守りなさいといいましたが、これからは男性も貞節を守らなければなりません。そうしてこそ復帰されるのではないでしょうか。いくら世の中が悪く、いくら世の中がせち辛くても、皆さんは行くべき正道からはずれる行動をしてはなりません。
 青春時代に純情を失ってしまったアダムとエバの恨みを踏み越えて蕩減できる貴い時期である思春期に、純情を汚してはならないのです。その純情をきれいに貴く保存して「千年、万年一人で行っても、愛が蹂躙されることは絶対にあってはならない」という志操と決意をもたなければならないのです。
 ある男性たちは自分の妻がいてもきれいな女性を見れば、自分の妻だったらいいのにと思うのです。このように二つの心をもった男性を指して、泥棒の心をもった人と言います。二つの心から始まったものがサタンなので、二つの心をもった男性を指して、サタンだといっても間違いありません。そのような人々がいるならば、その人はサタンにほかなりません。

 男性も貞節を守らなければならない時が来ています。男性が貞節を守ることができなければ、その一門がみ旨の前に重罪を犯すようになるのです。大臣だといっても、浮気をしてもいいようになってはいないのです。男性が間違えれば、その一門は滅びるのです。そのような時が来ています。統一思想を知るようになれば、そのようなことはできません。
 これからは、男性も貞節を守らなければならない時代です。男性も貞節を守って歴史的な純潔の伝統を残さなければなりません。イエス様の血と肉を食べる儀式は、イエス様の純潔なる血と肉の伝統を立てるためのものです。
 女性は貞節、男性は志操(意志)という言葉があります。この言葉はどういう言葉かといえば、み旨(愛)を成就するための貞節であり、目的を果たすための志操なのです。ですから女性は貞節といいうからには、一つの愛のほかは知らないでこそ成され、男性と志操というからには、一つの目的だけのために精進してこそ成されるのです。
 アダムとエバを中心にして見るとき、自分が行く道を知り、志操と貞節を守らなければならなかったのに、守ることができなかったので堕落したのです。男性は神様の愛を中心として女性を愛するときに、「完全に愛した。初めから終わりまで永遠に変わらず愛した」と言うことのできる立場に立たなければなりません。また女性はそのような立場に立つために、自分の身を固く封じなければなりません。
 数多くの花びらが幾重にも重なり合っている芍薬の花のように、固く埋めておかなければなりません。そして春という天地の調和に合わせ、そこに和合して新しい人生を出発しなければなりません。これを正しくしなければなりません。