第10章 復帰すべき人類の真の家庭 : 三 堕落人間の願い :

 人間始祖アダムとエバは、堕落することによって堕落の血統をつくってしまいました。彼らは神様が願う本然の理想世界、堕落していないその世界で神様と一体となり、神様の直系の血統を受けて息子・娘を生むべき真の父母の立場になれず、サタンと因縁を結び、死んだ子供を生んだサタンの魁首になったのです。ですから今日人類は、すべて偽りの父母に出会ったのです。ゆえに偽りの父母の血統を否定し、真の父母に出会わなければなりません。
 堕落人間の願いは、神様の息子に出会うことです。カインの息子として生まれた無念さをもって嘆息し、神様の真の息子を探し、さまよっています。私たちは、神様の息子を探し出さなければなりません。しかし、個人的な神様の息子、家庭的な神様の息子を探し出そうとするなら、人類はどれほど苦労することでしょうか。そこで神様は、国家的基準の息子圏を代表したメシヤを送られたのです。
 ですから、人間たちがこのメシヤを迎える日には、個人的な神様の息子、家庭、氏族、民族、国家的な神様の息子まで探し出すことができるのです。このように、神様の国家的な息子まで探し出すことができるという喜ばしい知らせを伝えてあげるのが、メシヤの降臨だということを、皆さんは知らなければならないのです。
 堕落の因縁をもって生まれた私たちは、サタンの讒訴条件を超越することができる、神様の息子に出会わなければならないのです。神様の息子に出会ったのちは、父母に出会わなければなりません。皆さんは、堕落した父母はもちましたが、堕落していない真なる父母はもつことができませんでした。それで、神様が愛することができる真なる父母を探し出さなければなりません。次に父母の家庭を探さなければなりません。
 父母の家庭を探し出したのちに、神様の愛を探さなければならないのです。そして、神様の愛を探し出したのちには、神様に出会うのです。このように、堕落人間は、神様を中心として兄弟を探さなければならず、父を探さなければならず、母を探さなければならず、私の家、私の故郷を探さなければなりません。このような道を歩いていかなければならなかったのが、この地上の人類だったという事実を皆さんは知らなければなりません。
 それで、神様の愛を受けられる父母と、神様の愛を受けられる息子・娘が、神様の愛を中心に互いに愛し合う家庭を築くようになれば、「家和万事成(家和して万事成る)」と言うことのできる環境において、愛の歌を歌いながら、自動的に栄えることができるというのです。そうなれば、自動的に神様の愛を中心とした民族が形成されるのです。
 ところが、アダムがそのような家庭を失ってしまったので、宗教を通じてそのような家庭の基準を探さなければならないのです。家庭を探し出さなければ氏族や民族、国家、世界は探し出すことができないのです。
 人間の理想、願い、希望は何かというと、次のように結論づけることができるでしょう。第一に、神様を私の父として侍ることが最大の希望であるというのです。第二に、神様の愛を受ける息子・娘になることであり、第三に、神様が所有しておられるすべてを相続することです。それ以上大きな人間の願いはあり得ないのです。