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第6章 思春期の変化と真なる結婚 : 八 心と体が一致した愛 : |
皆さん、三点が分かりますか。三点。この三点が一つになれる点は、神様とアダムとエバが一つになれる場です。神様がアダムとエバと一つになれる場は、彼らの心と体が一致する場です。
男性は、心と体が主体と対象の関係になっていますが、心と体は縦と横の作用を継続することによって存在の力を発生させます。女性もやはり心と体が縦と横の関係をなしており、存在の力が起こってくるのです。男性でも女性でもすべて縦横の相対的関係をもっていますが、その力は愛なのです。愛だけが心と体の理想的関係を永遠に成すことができます。
貧しい農夫として田舎で草を取り、農作業をする場にいたとしても、その農夫の心と体に愛の情熱が燃えあがれば、心の五官と肉の五官が完全に合わさって、これ以上にない喜びを味わうようになるのです。このように神様の愛が皆さんに臨むことのできる安着点を皆さんがもっているなら、時計の振り子の振動のように、神様の心が一度揺れれば皆さんの心が一度揺れ、それゆえに皆さんと神様が一緒に回っていくというのです。
一度回り始めればどんどん回っていきます。行けば行くほど加重された力、遠心力が作用して、家庭を愛しなさい、社会を愛しなさい、国家を愛しなさい、世界を愛しなさいと要求するようになるのです。
皆さん自身の心と体が一つになる中で愛の門が開かれる時が近づけば、皆さん自身の心が宇宙に共鳴して小説家や詩人になったりするのです。愛を主題として詩や小説を書くことができるのは愛を美しく幸せに結んでゆく資質を発揮するようになるからです。人間が愛の目を開けるようになれば、自分の心と体は宇宙の中で立体的な関係を結びたくなります。そして秋風に舞う落ち葉を見て自然の道理を悟りほほえむようになり、春の園に咲く花の中に美しさを見詰めたくなって、自分が一輪の花になったりするのです。
男性も女性もどうして愛を好むのでしょうか。人間の身体はおよそ一億兆にもなる細胞から構成されていますが、その細胞全体がいつ作動するかといえば愛する時なのです。人体のすべての細胞を動かすことのできる時が、まさに男女が愛し合う時であることを知らなければなりません。
心と体が一つになって恋しい涙を流すようになれば、骨が鳴り騒ぎます。動物の場合においても同じです。皆さんも知っていると思いますが、雌牛が発情すると、どうなりますか。食べることさえ忘れてしまいます。
その時、すべての神経がそのことだけを願うようになります。それと同じで、心と体が一つになった場所で愛し、互いに恋しがるようになれば、体の中で動かない細胞はありません。細胞の一切が本来の方向感覚を忘れてしまい一つに集中されます。こうして相対に出会うようになれば爆発するようになります。その爆発力はものすごい力になります。そのように愛して何をしようというのでしょうか。神様に似ようというのです。神様が喜ばれることに同参することのできる場に出ていこうとするのです。言い換えれば、神様が喜ばれることをともに感じようとするのです。