第三章 復帰摂理歴史と神観の変化 : 四 成約完成時代は神人一体の時代 : 1.真の子女は血統転換、重生を経なければならない

 復帰途上で僕の僕の時代から僕の時代を経て、養子の時代、直系の時代へと上がっていかなければならないのです。それでは完全に僕の僕の時代を経て、僕の時代、養子の時代を経て直系時代へと因縁を結ぶことができるでしょうか。直系の時代と因縁を結ぶには、そのままでは結べません。必ず原理によって信仰基台を立て、実体基台を立て、メシヤを迎えなければならないのです。メシヤは神様の真の息子です。養子と真の息子は血統的な関係が異なります。それゆえ血統転換が必要なのです。

 エデンの園で過った結婚をしたのが堕落なので、今真の父母が正しく結婚させることによってひっくり返すのです。偽りの父母が犯したことを、真の父母が清算することによって地獄を撤廃し、数千億の霊界の先祖まで結婚させるようになるのです。真の愛を中心とした地上の子孫が家庭基盤と通じて、霊界の先祖と地上の子孫が一つとなるだけではなく、このような家庭基盤を起点として東洋と西洋がつながるのです。

 私たち人間は血統的にサタンの血統を受けているので、自分では天の前に戻ることができません。ですからメシヤが絶対血統を復帰して、サタンが汚した血統を改造しなければなりません。これを転換しなければなりません。それゆえメシヤは必ず来なければならないのです。メシヤが来なければ血統復帰がなされません。血統復帰をしなければなりません。

 真の父母は何をしなければならないのでしょうか。サタン世界の根である間違った血統を正し、間違った生命を取り戻し、間違った愛の道を正しく開かなければなりません。聖書に「死なんとすれば生き、生きんとすれば死なん」とありますが、そのような逆説的な論理がどうして出てくるのでしょうか。サタン世界は死ななければならないからです。

 神様が創造当時に理想とされていた真の愛、偉大なる愛を中心として人間との愛の関係を結び、一つとなることのできる神人愛一体の理想を完成したならば、今日の私たちは天国だとか地獄だとか心配することなく、皆そのままで天国に行くようになるのです。

 人類歴史を見ると、旧約時代、新約時代、成約時代、このように三時代があります。ところで旧約時代とはどんな時代ですか。祭物を犠牲にして子女を救う時代です。神様の息子が来る準備をするのです。新約時代はイエス様が祭物となって父母を迎える時代です。それゆえ、再臨時代を迎えて新郎新婦を立て、父母を迎えるための準備をしてきました。成約時代に先生が中心となり、真の父母という名をもって今まで四十余年間苦労してきたのは、神様を地上に迎えるためです。そうして神人一体となるのです。

 神様と皆さんは元来父子の関係です。新約時代には、人間は神様の養子でした。しかし今は父子の関係なので、息子のすることは父のすることであり、父のすることは息子のすることです。一緒にすることになるのです。父のものは息子のものであり、息子のものは父のものです。統一教会が恐ろしいのは、このような父子の因縁を教えるからです。これが最も恐ろしいことなのです。

 金博士、博士を売ってこんなものを買いますか。なぜ笑うのですか。博士が問題ではありません。自分の物は旧約時代、息子は新約時代、自分たち夫婦は成約時代なのですが、この三時代を捧げても手に入れたいのです。旧約時代に物質を犠牲にしたのは、真の息子が来ることのできる道を築くためです。イエス様は息子として来て犠牲になりましたが、それは父母様が来ることのできる道を築くためです。父母様が平面上に来て受難の道を行くのは、神様を迎えるためです。どこにですか。本然の垂直の位置にです。天地の大道の起源がここで切れたので、この根本の根を是正しない限り平和の起源はないのです。これは絶対的です。

 文総裁のことを皆さんが「ああ、私たちと同じ人間だ」と考えてはなりません。文総裁の使命は何でしょうか。旧約時代は万物を犠牲にして息子、娘を取り戻す時代です。分かりますか。新約時代は息子、娘を犠牲にして父母が来る道を築くのです。父母が来て、この地で何をするのでしょうか。神様が来ることのできる道を築くのです。縦的父の水平世界を、万民世界を越えてつくらなければならないのが真の父母の使命です。それゆえこの水平の父の心情圏が造られれば、縦的な父の心情圏は自然にここに来て定着します。そうして縦的、横的な愛を抱くことのできる位置に行けば、ついに世界を越えて神様は核の位置に行って、本然の理想の権限を再び編成することによって「すべて完成した」と言うことのできる時代になるのです。どういうことか分かりますか。

 堕落した人間が神様の前に出るための方法は、時代によって異なっていました。すなわち、旧約時代は祭物を捧げることによって、新約時代は神様の息子であるイエス様を信じることによって、成約時代は真の父母に侍ることによって神様の前に出ることができるのです。

 皆さんの息子、娘は今後、同じ国の人同士結婚させることができません。神様は三代を見ているのです。今はこうですが、三代以後に一つにしようというのです。その中の一つが旧約時代です。ですから皆さんの結婚は旧約時代です。旧約時代。その次が新約時代と成約時代です。皆さんの息子、娘である二世が結婚して生んだ三代になって、伝統ができることでしょう。

 成約時代は真の父母が犠牲になることによって縦的な神様を地上に迎えるのです。それが最後です。神様は人類の前に真の愛を中心とした縦的な父であり、真の父母は真の愛を中心としてその縦的な父の前に横的に90度を合わせた横的な父母です。それゆえ縦横の愛を中心として初めて神様の愛と神様の生命が激動するのです。神人合徳が激動して、真の父母の愛を中心として新たな血族が広がるのです。そうなることによって、人類歴史の中で初めて本然的原理基準を中心として、神様の愛の中で出発した生命の種が地上に顕現するのです。これが分からなければなりません。

 これからは所有権を復帰しなければなりません。旧約時代は万物を犠牲にし、新約時代は息子を犠牲にし、成約時代は父母を犠牲にして神様を迎えたので、今は何をすべきでしょうか。皆さんが母、父に代わってその立場に立たなければなりません。息子、娘は新約時代であり、万物は旧約時代です。この旧約時代、新約時代、成約時代が一遍に真の愛を中心として抜け出すことで、サタンが主人となっていたものをすべて蕩減して本然の主人に戻り、これを捧げなければなりません。捧げなければならないのです。

 成約時代は成就する時代です。個人的に完成し、家庭的に完成し、氏族、民族、国家、世界的に完成するのです。何を中心としてでしょうか。神様の愛と神様の生命と神様の血統を中心として連結されるのです。単一の血統、単一の愛、単一の生命の伝統です。このようになればサタンは離れざるを得ません。接ぎ木することによってサタンの血統的因縁がなくなるのです。