御言の図書館のサイトです。御言をはじめ様々な書籍を閲覧できるようにしてあります。
第二章 神様と創造の役事 : 五 神様が万物世界を造られた目的 : 2.神秘の宇宙、その規範と構造 |
被造世界のすべての物は、神様の愛する息子、娘が愛の理想を見つけていくことができるように、教材として造ったのです。それゆえ相対的な構造になっています。鉱物も主体と対象の関係によって作用し、原子も陽子と電子が主体と対象の関係で作用するのです。作用しなければ存続することができないのです。運動しなければ永続、存続できません。それゆえ宇宙は人間を中心としてその中心点に到達することができるように創造された世界なのです。
宇宙とは何でしょうか。神様の体のようなものです。目に見える体と同じようなものです。神様の分身です。ですから私が本当に愛することができるという観念が成立するのです。宇宙を愛するということの実感がわくのです。皆さんの頭もこうやってなでてやったりするでしょう。服にも何かがついていれば、取り除くでしょう。それはなぜですか。私のものだから、私と一緒にあるから、このような観念があるのです。皆さんが今後どうすべきかというと、心の中に神様を迎え、心が一つとなり、体が一つとなり、万物が一つとなる、そのような統一の世界を築かなければなりません。
この宇宙がどれほど大きいかというと、何億光年です。光は1秒に30万キロメートル進みます。その30万キロメートルとはどれほどかというと、地球を7回半回ることのできる距離です。その距離を1秒間に走る光が、1年かかって進む距離を、天文学では1光年といいます。そのような光年を単位として出発した光が、何億光年になってもまだ到達できないほど大きい宇宙です。グリニッジ天文台では今まで100億光年離れた世界の星まですべて発見しましたが、今では150億光年離れた世界の星も見ることのできる時代となり、それ以上の時代となってきているのです。 この宇宙がどれほど大きいかというと、今何と言いましたか。ざっと100億、それも原理的な数です。210億光年、それほど大きいのです。それがどういうことかと言うと、光がここから出発して、それが一日かかるのを1光日、1月であれば1光月、複雑で分かりません。皆さんが自分で考えてください。さて、これが出発して1秒間に3億メートル、光の速度で3億メートル行きます。距離でいえば地球の7回り半にもなる距離です。あっという間に7回半も回ります。 それほど速い光が1日かかっただけでも、腰が曲がって考えも鈍くなり「私には分からない」ということになるでしょうに、それが100年でもなく、100の何万倍でしょうか。100の何万倍ですか。100の千万倍が億です。そうでしょう。100の千万倍ですか。100の百万倍、それが1億ですが、1億光年。出発して1億光年。行っている途中なのに、人が100歳まで生きるとすれば百万人が死んでいくのです。1億光年にです。 1億光年ですら、百人が生まれて、100年生きては死ぬのを続けて、100万人が死ぬときになってもまだ続くのです。それでは210億光年ならばどれほどでしょうか。皆さんが計算してください。人がずらっと並んで生きては死に、また生きて、100歳まで生きて、このように2億100万人が生きてほれほど行ったのにまだ続くのです。その遠い距離は直線ではありません。これがぐるぐると回っているのです。このような宇宙なのです。
宇宙の完成とはいったい何でしょうか。宇宙を完成するには私が完成しなければなりません。いくら宇宙が完成したといっても私が完成できなければ何の関係もないのです。世の中がいくら良くても、外的世界が良くて踊りを踊るとしても自分が今苦痛にさいなまされているとすれば、その外的世界の喜ぶべき環境もすべて、自分と関係のないものであるということを私たちは知っています。
宇宙の完成は、外的な世界も良いのですが、内的な私自身、私にとっても良くなければなりません。私の細胞、すべての細胞にとって良くなければなりません。目の細胞と足の裏の細胞とでは異なります。異なるのですが、その細胞がみな喜び、手の細胞も喜び、すべての細胞が喜び、体と心、どれ一つ残らず全体が喜ぶものが、離れているのではなく、一つに連結されて連帯的な内容を中心として、共鳴的な愛の喜びを感じることのできる、そのような世界となってこそ宇宙が完成されるのです。