第二章 メシヤと「真の父母」 : 第三節 イエス様と「真の父母」 :

 イエス様はどんな方でしょうか。エデンの園で、アダム・エバが堕落することによって、「真の父母」になれず、偽りの父母になり、偽りの子孫を生んだので、これを再び復帰するための「真の父母」として来られたのです。アダム・エバは、「真の父母」になれなかったと同時に、真の夫婦になれなかったので、真の子女にもなれませんでした。
 それゆえ、イエス様を完全に信じて一つになれば、真の子女の復帰、真の夫婦の復帰、「真の父母」の復帰をすることができるのです。それで、イエス様を一番愛しなさいというのです。皆さんは、それを知るべきです。

 黙示録を見ると、終わりの日には、主が新婦を迎えにこの地上に来られるという内容があります。皆さん、「子羊の宴」とは何か分かりますか? それは、歴史始まって以来初めて一人の新郎と一人の新婦が、神様の愛を中心として夫婦を成すうたげの日を言うのです。
 我々人類の始祖が堕落することによって、我々の先祖は善の父母ではなく、悪なる父母になりました。それゆえ、神様が構想された位置、我々人類の先祖が堕落しないで成すべきだった本然の父母の位置、真であり善の父母の位置は、まだ現れず、成すことができなかったのです。
 聖書を見ると、「わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終わりである」(黙示録22/13)と言われた箇所があります。創世記から成そうとされた目的を成すことができずに堕落したために、黙示録に行って終わりになるのです。
 では、イエス様はどのような方として来られたのでしょうか。アダムが堕落したために、堕落しないで神様の愛に一致し得る完成したアダムとして来られたのです。それで、コリント人への第一の手紙15章45節を見ると、「『最初の人アダムは生きたものとなった』と書いてあるとおりである。しかし最後のアダムは命を与える霊となった」と書かれているのです。
 聖書を見ると、イエス様を二番目のアダムと指摘しました。神様が我々人間に賦与し得る真なる息子の位置、夫婦の位置、父母の位置を決定づけずには、神様が計画された家庭を探すことができないために、それが地上に現れなければならないのです。
 皆さん、世界には数多くの宗教がありますが、その中で、キリスト教だけが四大要件を中心として神様の息子になり、神様と一つの体になり、神様のみ旨の中で互いに新郎新婦を迎え、新しい家庭を構想する理念をもっています。イエス様がそのような理念をもってこられたため、イエス様を中心としたキリスト教は、世界的な宗教にならざるを得なかったのです。