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第二章 メシヤと「真の父母」 : 第一節 歴史と「真の父母」 : 二 歴史の願い |
我々統一教会では、「真の父母」という言葉を遣っているのです。皆さんが今、この堕落した世界の歴史について見るとき、この世界には堕落した父母が生まれた、堕落した父母が生まれて堕落した世界を成した、ということが分かるでしょう。
この世界は、どんな世界でしょうか? 堕落した父母と因縁づけられた世界であって、「真の父母」と神様が理想とした本然の世界とには、関係のない世界です。それゆえ、長い人類歴史を経てきながら、この世に多くの人たちが生きては死にましたが、彼らが幸福を謳歌しつつ、「ああ、私は人間として生まれてやはり幸せで、人間として成功した人でした。すべての面において成功した一人でした」と、宇宙の前に誇って暮らしていった人は一人もいないのです。
それで、「人間の歴史は苦海と同じだ、悲哀の歴史だ、戦争の歴史だ、疾病の歴史だ」と言うのです。なぜこのようになったのかというと、堕落の結果によって、このようになったのです。
今、人類の希望とは何でしょうか? 人間がどのように完成した人になるかということです。神がいるならその神の前に、完全な絶対者がいるならその絶対者の前に、完全であり得る人をどこで探し、どこで成すかということです。
それで、今まで哲学を通じて、宗教を通じて、人間たちはそれを探しに探しましたが、その解決点を誰も見ることができず、今はすべて放棄状態に至ったのです。それが現世の人間の立場だというのです。
今まで人間たちの歴史的な願いとは何だったかというと、「真の父母」に侍ることでした。「真の父母」を迎えることでした。神様がイスラエルの国とユダヤ教を立てられたのは、メシヤを迎えるためでした。メシヤとは誰かというと、「真の父母」です。また、キリスト教とキリスト教文化圏をつくったのは、再臨主を迎えるためでした。再臨主とは誰かというと、第三次アダムとして来られる「真の父母」です。
「真の父母」が来られる時になれば、世界のすべての国家が兄弟の因縁をもつので、第二次世界大戦後に、戦勝国家が敗戦国家を全部解放させるということが起こったのです。これは、兄さんの立場から弟をたたいて捕まえたので……。そのような非正常的な歴史的現象が起こってきたのです。
歴史が願いつつ訪ねてきたことは何かというと、「真の父母」に出会うことでした。宗教が出てきたのも「真の父母」に出会うためです。世界が出てきたのも「真の父母」を探すため、国が出てきたのも「真の父母」を探すためです。「真の父母」の道を備えるために出てきたのです。