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第六章 「真の父母」と我々 : 第六節 生命視すべきこと : 六 伝統を受け継ぎなさい |
今まで人類は、人間がどのようになるかを知りませんでした。自分がどのようになるかを知りませんでした。歴史を知らなかったのです。今現在がどこで何になるかを知りませんでした。これからどのようになるのか、目的を知らなかったのです。
なぜそうなのでしょうか。真なる父母、先祖をもてなかったためです。ですが、我々は「真の父母」に侍ることによって、「ああ、私は歴史が分かった。神様と私と、どうだという歴史が分かった」と言うのです。また、現在が分かったというのです。未来が分かったというのです。分かっただけでなく、そのような伝統を今、自分がもつことができるというのです。
誰からでしょうか。なぜでしょうか。「真の父母」に出会ったためです。「真の父母」が教えてくれることを学び、その方がすることに自分がついていって、その方が願うことを自分が願い、これを受け継ぐのです。それを引き継ぐのです。
今まで、この宇宙には父母がいませんでした。父母といっても、すべて悪なる父母、子供を利用して、滅ぼす父母です。そうすることによって、何が壊れたのでしょうか。完全な兄弟が壊れていったのです。その次には、完全な新郎新婦が壊れていきました。その次には、完全な父母が壊れていきました。それで、善なる子供をもてませんでした。結局は、家庭を失ってしまったという話です。その家庭は、宇宙史的な代表です。世界を代表し、天国を代表し、国を代表し、家庭全体を代表した家庭でした。
その中心点を神様は探そうとされるのです。人類歴史もそれを探してくるのです。今日の人類、現在生きている人たちも、この中心に連結されなければなりません。言い換えれば、神様と人間が願う共同目的がこれ一つであり、過去、現在、未来が結束し得る道は、ここしかないのです。
では、それを誰がすべきでしょうか。アダム・エバがすべきことを、「真の父母」がしなければならないのです。それゆえ、今皆さんがもつべきものは、サタンがもてなかったものして、悪なる世界にはない兄弟中の兄弟、サタン世界にはない兄弟をもたなければなりません。皆さんはそうでなければなりません。それは、二十代、結婚する前までなのです。そのような伝統を皆さんが残さなければなりません。
皆さんの息子、娘の前に、このように暮らさなければならない、という伝統を残さなければなりません。皆さんがこのように各国に行き、骨の折れる戦いをして暮らすことは、これから皆さんが後孫の前に伝統を残すためのものです。「我々はこのように難しい中で働いた」と息子たちに教育することができ、遺言を残すことができる伝統的資料を収拾する立派な、一度しかない期間であることを知るべきです。それゆえ、伝統が問題です。これは、変更することができないのです。永遠の伝統です。
我々は世界を超越する人たちなので、白人と黒人が兄弟にならなければなりません。それはどういうことかというと、堕落しなかった人類、アダム・エバの兄弟の園に、我々は訪ねて入るのです。
では、そこにそのような伝統を立てる基本の思想とは何でしょうか。「ため」にすればいいのです。ここから皆さんの息子、娘は、このような環境で苦労しないで育って、天国に直行することができる、サタン世界を凌駕する一つの実績圏をもった、天と直通する後孫になるのです。その次には、そのような兄弟たちが結婚するのです。我々における結婚とは、超国家的です。「黒人としなさい」と言えばして、「白人としなさい」と言えばして、「黄色人としさない」と言えばすることができる、このような圏内に入ってきました。
このような伝統が、今から成立しなければなりません。今は、できていません。今から一つつくらなければならないのです。このようになったために、その資料をもって、皆さんの後孫と世界を指導しなければなりません。その代わり、二人が一つになれば、悪なる息子、娘を生んではいけません。善の息子、娘を生もうとするので、夫妻が完全に一つにならなければなりません。一つにならなくては、善の息子、娘が出てこないのです。それゆえ、神様のみ旨を中心として、完全に一つにならなければならないのです。
皆さんは先生を平面的に見ては、先生がどのような顔つきで、どのような姿であるかということが大体分かるでしょう。しかし、先生がこの場に来るまで、その背後でどのような道を経てきたかは知らないのです。
この道を出発するときから、確かな信念がなく、ただ従ってきてみ旨が成されるでしょうか。そうではないのです。確かな信念がなければなりません。絶対的で間違いない道と知り、間違いない勝利を誓って出発して、このような勝利の結果をもたらしたということを、皆さんは知るべきです。このような信念を曲げ、この道を妨げるために、数多くの個人から、家庭、氏族、民族、国家が反対し、世界まで反対したのです。そのような道が繰り広げられていました。
そのような伝統を、皆さんが受け継がなければならないのに、それを知らずに受け継ぐことができますか? そのような驚くべきものを受け継ぐときは、新しい決心をして受け継がなければいけないのです。言い換えれば、「世界の果てまで、天の果てまで走っていっても余りがあります」という信念をもって、強く雄々しい立場で、神様が御覧になるとき、驚くほど感謝する場で、受け継がなければならないのです。
そのような皆さんの姿勢を見て、それを相続してあげたいのが、天の心であり、先生の心ではないでしょうか。何も知らない者たち、世の中がどのようになるかを知らない者たちを連れて、教える、これ自体がわびしいのです。わびしい場面だというのです。そうであってはいけないということを、皆さんが知るべきなのです。