第六章 「真の父母」と我々 : 第五節 我々の成すべきこと : 二 我々の使命

 これから我々が成すべきことは、「真の父母」に侍ることができる基盤を築き、その方の前に世界の兄弟を糾合することです。また、このような責任を背負った先祖たちとして、後孫たちが背負う十字架と迫害の道をなくしてあげようということです。これが我々の本然の使命なのです。
 神様が人類世界に統一された父母の位置、アベル的世界とカイン的世界が互いに一つになった基盤の上に立って初めて、万有の主人公として、父母として登場することができるのです。
 今日この地上に暮らしているすべての人たちは、今まで父母がいなくて暮らしている子供たちと同じです。そうして、戦っています。それゆえ、神様は父母の立場で現れて、初めて彼らを教育して、「お前と今戦っているあの人が誰かというと、お前の兄であり、お前の弟だ」ということを教えてあげなければならないのです。それは、神様以外には分からないのです。
 悪なる父母によって、真なる理想的父母が去ってしまい、理想的子女の因縁を失った基盤で、サタンのいけにえになったために、理想的な父母が出てこなければなりません。また、理想的な子女の教育を天が再びすることができる時にならなければならず、そのような使命を受け継ぐ一つの宗教が出てこなければなりません。そのような宗教が統一教会であるということを知るべきなのです。
 それで、統一教会では何を誇るのでしょうか。「真の父母」の歴史を誇るのです。その次には、真なる子女が結束しなければなりません。「真の父母」といえば、自分の一族だけを愛するのではなく、世界的であり、宇宙的でなければなりません。真の子女とは何かというと、「私はアメリカの国民しか知らない」と言う者ではないのです。
 皆さんはどうでしょうか? そうであってはいけないのです。ここでは民族感情を超越しなければなりmさえん。民族感情を超越しなければならないのです。誰の名で? 神様の名で、堕落は誰の名で? サタンの名で。我々は神様の名で堕落線以上にジャンプして上がらなければなりません。そうして、アダムの頭の上に神様がいらっしゃったのと同じく、我々の頭の上に神様がいて、その方が直接指揮しなければなりません。
 それゆえ、堕落しなかった「真の父母」と神様を中心として、真なる血肉を世界的に糾合して新しい世界に編成していくのが統一教会の道です。そうすれば、一家庭が氏族になるのであり、氏族が民族になるのであり、民族が国家を成して世界を制覇するでしょう。
 堕落した世界が、このように落ちるようになったのを、我々は新しく出発して上がっていかなければなりません。このようになった世界と、このようになった世界的基準で、接触する接線地を逆さまにひっくり返しておく一時がなければなりません。その中間線に接続する時が、どんな時かというのです。皆さんは、それを知らなければならないのです。

 現在我々統一教会には、「真の父母」がいますが、その「真の父母」は、どのような立場での「真の父母」ですか。統一教会の中での「真の父母」であって、国を越えず、世界を越えなかったことを知るべきなのです。ですから、国家、世界のサタンが残っているために、まだにらみつけているのです。
 それで、我々統一教会は、教会に「真の父母」を迎えることを、国家と世界と霊界まで拡大させる運動をするのです。これが今日、統一教会の運動であるということを知るべきなのです。今、時が近づいてきているのです。国家的統一教会、国家的父母として迎え得る環境が、今近づいてきているのです。