第六章 「真の父母」と我々 : 第四節 恩寵と自覚 : 五 感謝すべき我々

 神様に対する感謝を、どのように捧げることができるでしょうか。「真の父母」に対する感謝を、どのように捧げることができるでしょうか。我々の教会に対する感謝を、どのように捧げることができるでしょうか。皆さんを再創造してくれたことに感謝を、どのように捧げることができるでしょうか。
 私が経てきたのちには、真の家庭が現れるのです。一段階もっと進めば、真の氏族が現れ、一段階もっと進めば、真の国家が現れるのです。一段階もっと進めば真の世界が現れ、一段階もっと進めば真の宇宙が現れ、一段階もっと進めば真の天宙が現れ、一段階もっと進めば神様が現れます。これが我々の最終目標なのです。
 それで、我々がどのように神様を解放しますか? 既成教会がそれを考えてみましたか? 彼らが我々の生命をどのように救いますか? 駄目なのです。我々の目的とする基準とは違うのです。我々は、もっと高い基準、「私の手でどのように神様を解放し得るか?」という基準に進むのです。
 人間は堕落した以後にサタンの血統を受け継ぎました。これが問題です。数千万代を経て、神様の血統でないサタンの血統を受け継いだのです。それで、どのようにこのサタンの血統を清算するのでしょうか? アダムとエバが堕落した以後に受け継いだ汚い血統を、どのように清算するのかというのです。
 そのような内容を清算するために、真の愛、真の生命、真の血統を中心として現れた方が「真の父母」です。サタンの血統を肥料にして、生命を育ててきたのです。しかし、新しい復活の時代には体が神様の愛と生命と血統を中心として、真の愛を肥やしにして育ててきたのです。そうしながら、一方は消え、一方は繁栄してくるのです。ここから神様が共におられ、サタンとは永遠に離別するのです。
 神様の心の中に苦痛があるとは、誰も思わないのです。歴史上に現れ、今ここに先生を通じて現れ、その深い使命を明らかにしたら分かるのであって、そうでなければ分からないのです。そうではないですか? どれほど驚くべき事実かというのです。イエス様もそれを知りませんでした。分かったとしても、心にあることを言うことができなかったのです。また、宗教指導者のうち、誰もそのように隠された宇宙の秘密が分かりませんでした。歴史上初めて、世界の前に先生が現れ、宇宙の秘密が明らかにされたのです。分かりますか?
 ここに座っている人たちは、理解するでしょう。この地球上に、どれほどすごい結果が現れたかというのです。サタン世界が今までいくら強かったとしても、レバレンド・ムーンはみな消化するのです。問題がないというのです。分かりますか?
 今から個人的基盤でなく、国家的基盤に方向を変えなければならないのです。一国家の指導者も、過去を悔い改めて振り返れば、神様が許されるのです。それは神様の新しい伝統に属するのであり、新しい血統を意味するのです。そうでなくては、サタンを分立することができないのです。それはまた、統一教会の祝福式以前にある、血統転換式を意味するのです。
 皆さんは、そのような礼式に参加したでしょう? 自信をもちなさい。自分自身は神様の真の愛と真の生命と真の血統を受けた者であり、その中心はお父様なのです。真の御父母様は韓国人ではなく、皆さんの父であり、その父の真の愛、真の生命、真の血統を中心として横的につながっているのです。

 天地創造の時に堕落しながら、その3人が堕落世界の汚いものとつながりました。しかし、今は、神様の真の愛、真の生命、真の血統を中心として、横的につながっているのです。これは180度転換したのです。サタン側とつながったアメリカや、この世界には、希望をかけてはいけないというのです。分かりますか? 全世界の人類が、初めから最も邪悪なサタン側の父母についていったのです。しかし、今は初めてその方向が180度転換したのです。そこは、始まりの点ですがゼロ点です。そこには意味も、存在も、観念も、伝統も、文化もないのです。これが再創造です。
 神様が、初めにすべての環境的なものを創造されてから、土と水と空気で一つにして人間を造ったと言ったでしょう? その時、人間は何の観念もなかったのです。ゼロ点なのです。このサタンの伝統から、180度振り返るのです。
 機関車が方向を変える所があるではないですか? 人や貨物を積んでも180度方向を変える、そのようなゼロ点です。許しがなければ出発もできず、ブレーキもかけられないのです。振り返れば正にゼロ点です。180度振り返るのです。「私は日本人だ! 私はアメリカ人だ! 私はハーバード大学卒業だ!」と、そのようなことは役に立たないのです。ゼロ点です、ゼロ点。観念もなく、伝統もなく、汚い影響を及ぼす文化背景もないのです。神様は、そのようなものを願われないのです。
 180度振り返って生まれ変わるのです。生まれ変わることが分かりますか? 生まれ変わるということは、再び生まれるということです。その最初が国ではなく、父母です。その次は、兄弟です。では三番目は何ですか? 夫婦、夫と妻なのです。四番目は子女です。それが問題なのです。
 神様は三世代を願われるのに、この三世代をもつことができませんでした。一代は神様、二代はアダムとエバ、三代は何ですか? 今までもてなかったのです。今まで神様を中心として、人類が繁栄できず、ただサタンに属すようになったのです。そのサタンは、愛の怨讐です。分かりますか?
 どのようにこの血統を清算することができるでしょうか? 「私」は日本人でもなく、どこの国の人でもない、神様の民として生まれたのです。何を中心としてですか? 神様の愛、神様の生命、神様の血統、この三つの根源が標準なのです。
 ですから、感謝するのに、何を感謝するのでしょうか。豊かに暮らすことを感謝するのではありません。十字架についたことを感謝すべきなのです。戦争で負けた敗残兵が血を流し、倒れ、腐ってにおいがしているなら、それを誰が葬りますか。それを埋める人とは誰ですか。誰が埋めてやるでしょうか。誰が敗残兵を教育して、再び正規軍にするのでしょうか。また、食べるものがなければ、その人たちをどのようにするのでしょうか。ただ殺してしまうのですか? 違います。勝てばみな良いと思ったのに、もっと大きな十字架を背負うようになるのです。それをみな解決してから、それを再び建設した次にこそ、自分の時が来ることを知るべきなのです。自分が、新しい家庭を立て、新しい国家を立て、新しい世界を立てたのちにこそ、自分が幸福に暮らすことができるのです。
 いくらそれが難しいといっても、永遠の世界、本郷に汽車のレールがあるなら、このレールと、この地に暮らすレールと同じでなければなりません。霊界に入るレールと同様に、同じでなければなりません。皆さんはどうですか。現在自分の暮らしているレールが、霊界のレールと同じだと思いますか。自信がありますか。ただそのまま神様の前に走っていけますか。そのレールを同じようにするために、「真の父母」が必要なのです。分かりますか?