第三章 「真の父母」の必要性 : 第八節 選挙で選出できない「真の父母」 :

 先生は、今まで家庭を探すのが大変で、教会を探すのが大変で、その次には、キリスト教の方向を定めるのが大変で、自由世界が滅びていくのをすぐに定めるのが大変で、共産世界が滅びていくのをすぐに定めるのが大変でした。
 それで、文総裁をして、長子権が復帰されたのです。カイン・アベルの歴史を知っているでしょう? 長子権が復帰されたというのです。本来、アダムが堕落しなかったら、アダム自身が長子権をもったでしょう。また、アダム自身が真なる「真の父母」になります。その次には、アダム自身が王の中の王です。
 人間は、堕落によって何を失ってしまったのでしょうか。長子権を失ってしまいました。天地の大きな事業と財産を相続する、その長子の権限を失ってしまいました。悪魔のために失ってしまいました。これを知らずにいました。それだけでなく、神様の愛と、神様の生命と、神様の血統を中心として、天地の創造主である父母に侍り得る、永遠の血族になるべきにもかかわらず、アダムが「真の父母」になるべき権限を失ってしまったことが分かりませんでした。そして、堕落しなければ、一つの文化であったでしょう。アダムの文化です。アダムの一族です。こうすることによって、一つの王権が成されるのです。
 民主世界というのは、杖と同じです。これは、兄弟主義です。民主主義というのは、兄弟主義です。兄弟が多いので、これを相続するように代表を立てようとするので、兄弟たちがみな集まって、より犠牲となり、より奉仕して、より伝統を立て得る人を取り出さなければならないのです。それが民主主義です。
 民主主義は、世界主義ですが、その上が父母主義です。これから父母主義時代がやって来ることを知るべきです。父母を選挙で選出しますか。再臨主を選挙で選出できますか。神様を選挙で採択できますか。できないのです。
 民主主義は、不信の風潮を造成し得る基盤になっています。なぜでしょうか。全部自分の利益のためには、ありとあらゆることをします。金力を動員し、人力を動員し、謀略、中傷など、ありとあらゆることをします。