第一章 二十一世紀は海洋の時代 : 一 海は未来の人類の宝庫 : 5. 海洋強国が世界を支配する

 未来において、私たちは海を主管しなければなりません。海にあるすべての金銀財宝を私の手で開発するつもりです。そのようなことを考えていると、トンネルをたくさん掘らなければならないという結論になったので、ハイウェイ・プロジェクトも出てきたのです。海の底に道を通し、そこに門を造っておけば、その門を開けて出ていって魚を獲ることもできるので、それはどれほど楽しいことでしょうか。海にある油も、船にパイプで直接供給すれば、それはどれほど素晴らしいことでしょうか。
 海底にはどれほど多くの石油があるでしょうか。ボタン一つ押せば、パイプがさっと出ていって油が出てくるならばどれほど素晴らしいでしょうか。皆さんが指導者であるならば、未来においてそのような暮らすことができる計画を立てなければならないのではありませんか。
 それでは、海の中でどのようにして酸素を供給するのでしょうか。水中にはどれほど多くの酸素があるでしょうか。ですから、水中で酸素をつくって自動的に供給するのです。海水中の酸素の比率はどれくらいでしょうか。それをどのように活用するのですか。それは問題ありません。したがって、近い未来、海の世界を主管することができる時代がやって来るのです。

 今まで、先生の生涯における一次の40年の生活は、北半球にある先進国家を中心とした、すなわち陸地を中心とした受難の時代でした。それで、20年前から南米における海洋文明圏を準備してきたのです。熱帯地方圏内にあるすべての国を救うために海洋時代を築いてきたのです。そこで受難の道を経てきたのが先生の20年路程です。

 今後は海、水を主管しなければなりません。そのような思想をもてば世界を主管するようになるのです。水が一番重要です。ですから、私が霊界に行く前に、大きな地域を中心として水を主管する事業に着手しておかなければなりません。それで、せっせと多くのみ言も語っているのです。私が話しておけば、後孫たちが成し遂げるだろうと思っているのです。

 海の世界は誰のものですか。今後、海洋の世界はとても高価になることでしょう。明洞よりも高くなるのです。早いうちに海洋地域をすべてつかまなければなりません。ここから3キロ以内の水のある所を握る人が、世界をリードするだろうと思っています。そのような時代が来ると思っています。

 海を占領しなければなりません。海は誰のものですか。神様のものです。その次には真の御父母様のものです。その次には私のものです。すべてが私のものです。「自分のものだ」と言ってこそ、よりうれしいのではありませんか。海と川の水がこの世界の生命圏を左右しています。海は、雲を生成して陸地に雨を降らせるので、生命を左右しているのです。

 若い人たちは海に関心をもたなければなりません。ここにいる皆さんの中から、海で事業をすることができる責任者も出てこなければなりません。先生が大西洋に行って24時間そのことをするのも、海を愛したという伝統を立てるためです。船乗りは海に出て行くと、6ヵ月から1年は帰ってこないので、女性たちはみなマドロス(船乗り)を嫌います。そのために、マドロスが次第に少なくなっていくのが世界的な傾向です。ですから、これを私たちが引き継がなければなりません。
 統一教会の女性は、夫が海に行って半年間帰ってこなくても不平を言わないでしょう? ゆえに、今後の世界の海上権を私たちが掌握しなければなりません。今後、陸地よりも海に力を注ぐ時代が来るということを皆さんは知らなければなりません。それゆえに、先生は海に関心をもっているのです。そのような目的で先生が海に関心をもつのだということを知り、皆さんも海に関心をもたなければなりません。

 先生は海の中を進む潜水艦を研究しています。また、宇宙への関心も高いのです。現代の宗教指導者であり、現代の世界的な思想家として、そして、あらゆる世界に驚くべき基盤をもっている国のない代表者として、国家以上の力をもっているレバレンド・ムーンが、どうして海洋に関心をもつのでしょうか。今後、人類の食糧問題や飢餓問題のようなものを解決できる所は海しかないと思っているからです。

 多くの人は、海水魚は淡水で生きることができず、淡水魚は海水で生きることができないと思っていますが、そうではありません。鮭のような魚は、海で暮らしてから淡水に上がってきて卵を産むのです。ですから、3週間で完全に変わるのは問題ありません。3週間、10日間で変わります。これは空想的な話ですか、それとも実質性のある話ですか。コンピューターがポケットに入れられるくらいに小さくなるでしょうか、ならないでしょうか。その世界へ行くのです。ですから、海の主人になるのですか、陸地の主人になるのですか。どちらに、よりなりたいですか。

 北極に行って鉱山を掘り、南極の海の深い所でダイヤモンド鉱を掘り、黄金鉱を掘るのです。水中のダイヤモンド・ラインに行って掘るのです。男性だけが掘るのではなく、女性も掘るのです。その中に入っていって真の愛を成すことができるならば、素晴らしい愛になるのではありませんか。千尋の海底に入っていって愛する時は、行く道が険しいがゆえに、その愛も素晴らしい愛になるのではありませんか。
 衝撃を受け、苦痛を受けるのですが、それ以上の愛を求めてそこまで来るからです。そこで愛する場合は、ステキな愛になるでしょうか、不完全な愛になるでしょうか。海の底に入っていって愛し合いたくはありませんか。老いれば誰もがみな死にますが、海の底で二人で愛し合いながら暮らしたのちに死ねば、それは幸福です。

 先生は海への関心を生涯もち続けてきました。太平洋的運勢が来るからです。ですから、皆さんも海に関心をもたなければなりません。その次に大陸に関心をもたなければなりません。

 海洋事業は有望性があります。私には明確な概念が定立しています。ゆえに、私は「人類のために海へ行きなさい」と宣言するのです。