第一章 二十一世紀は海洋の時代 : 一 海は未来の人類の宝庫 : 3. 未来は水中時代、海の空間を開拓する

 先生は未来世界を準備しています。私は海が好きですそのようにするのではありません。海にいるのは大変です。最初は一週間も行ってくれば、ひざの後ろがいつもずきずき痛んで大変でした。それでも、胸の内では「すべきことがたくさんあるので、年のことを嘆かずに行かなければならない。ヒマラヤを越えていく子馬のようにならなければならない」と思いました。そうであるのに、どうして休むことができますか。私がなぜ海に関心をもっているのか分かりますか。将来、私たち人類が行くべき平和の道を開くための鍵がそこにあるのです。幸せに暮らそうというのです。
 何をして幸せに暮らすのでしょうか。どのようにすることが幸せに暮らすことでしょうか。一日に三食、御飯をおいしく食べれば、それが幸せに暮らすことでしょうか。何が幸せに暮らすことですか。健康な食事をして、健康な生活をして、健康な一生を送ることが幸せに暮らすことです。そして、世界を舞台にして自分の望むとおりに暮らすことです。そのような基盤をすべて先生が築いたのではありませんか。

 今後、誰が海洋世界を所有するのかが問題です。これからは宇宙時代です。空中の世界も海の世界も同じです。そのような海を所有し、冒険することができる人は、宇宙時代に入って大移動を起こすのです。もうそのような時代に入ってきました。さっと服だけ着て、酸素だけで一カ月間生活することができる時代に入っていきます。そのようになれば、そこで食事を作って食べますか。生活が便利になるので、おいしい魚を用意して荷物一つを持っていけば、半年は暮らすことができます。そこに何の水を持っていきますか、唐辛子みそを持っていきますか、キムチの瓶を持っていきますか。将来、そのような時代が来ます。

 すべてのことを機械がします。人がするのではありません。ボタン一つ押せば自動的にどこへでも進んでいくので、何の問題もありません。飛行機と全く同じです。コンピューターだけ作動しておけば、以前航海したコースに従ってそのまま進んでいくのです。ですから、昼寝をしてもいいし、夜に寝てもいいし、妻を抱いて、何か騒いでもかまいません。船は、人がするよりも正確に目的地に向かっていきます。ですから、操縦する人は必要ありません。電子装置がすべて手落ちなくしてくれるのです。美しい海の底を見ながら「いやあ、魚がいる! これはさめだ。さめが通り過ぎる」と言いながら、写真で見る以上に大小すべてのものを、はっきり観察しながら航海するのです。

 皆さんはどのように思っていますか。海の底にも行きたいし、高い山にも行きたいし、宇宙にも自由に往来したいと思っているでしょう? 境界線がありません。皆さん、統一教会員の中には「霊界はない」と信じている人はいないでしょう? 信じているのでしょうか、知っているのでしょうか。知って体験までしているのです。ですから、否定することはできません。

 今後、海に入っていって生活することもできます。それで、5人乗りの潜水艦について研究をさせています。便利でしょう? 風が吹かない穏やかな時の波は、何と表現すればいいでしょうか。そこでは億万長者の主人になることができます。どれほど神秘的で気分がいいか分かりません。
 風が吹かない時、ガラス玉のような海で、大洋に夢をのせた夫婦が座り、昔の夢、あるいは未来の夢を語り合いながら愛の巣をつくっていくことを想像してみてください。それも問題ありません。もし台風が吹いても、30メートル以上、下に入っていけばいいのです。水中で思いのままに暮らせる時代が来ます。ですから、大韓民国の国土が狭いといって心配をしなくてもいいのです。

 人間は、どこでも自由です。国境もなく自由に、どこへでも行くことができます。海に行こうとすれば海に行き、山に行こうとすれば山に行き、また水中で暮らすこともできるのです。潜水艇を造って深度を調節すれば、、いくらでも海中で暮らすことができる時代になります。そのようにしなければ人類の生きる場所がありません。タンクに水を入れて、沈む重さになれば沈むのです。ボタンで操作して水を抜いたり満たしたりすれば、浮かんだり沈んだりするので、水中で暮らすことができるのです。
 海面から10メートル下の世界ほど良い場所は、ほかにありません。30メートル下りていけば、風が吹くでしょうか。とても静かな世界が現れるのです。海底王国です。海の上に上がっていけば風も多く、変化が多いので騒ぎが起こるのです。気流が変わり、空気が変わり、雨が降って大変です。ですから、海に行って暮らすのが理想的な生活だと考えるのです。

 みな良い所で暮らしたいと思うので、今先生は、潜水艦を研究しているのです。どこが最もすてきな場所でしょうか。アパートが良いのではないでしょう? 海の真ん中の奥深く、そこでどのように暮らすのでしょうか。その時に必要なものが潜水艦です。ボタン一つ押せば涼しい所に下りていくのです。エアコンは必要ありません。そこには、ありとあらゆる魚が多彩な踊りをしていて、数限りない色の美しい光景があります。そこは遮るものがありません。昼だろうと夜だろうと、どこへでも行くことができます。
 そのようにしながら暮らすことがどれほど気楽でしょうか。霊界に行く前に、そのような所で一度暮らしてみたいですか。すてきでしょう? 皆さんのためにするのであって、私一人のためにするのではありません。全体のためにしているのです。それで、様々な研究をしているのです。海においても、私は誰の世話にもならないようにしています。

 海で遊べば、陸地で遊ぶよりももっと楽しいことがいくらでも起きます。ですから、私は潜水艦を造ろうとしたのです。今後、そのような時代が来ます。誰もがみなヨットをもって、海の中を往来するのです。水中を見学しながら回るのです。それはどれほど楽しいことでしょうか。海の中を行き来しながら魚の群れ、さめの群れ、鯨の群れと共に生活する時代へ発展していくのです。その準備をすれば、世界的な経済圏を掌握することができると思っています。

 人々はどこへ行くのでしょうか。山岳地帯へ自然を訪ねて行きます。しかし、山岳地帯にだけいれば生活に飽きてしまいます。ゆえに、海に行くのです。今後は海を中心として、水中に入っていって生活をしなければなりません。今、私は学者たちを通してそのような潜水艦を研究させています。既に、ほとんどできあがってきています。
 これを研究して水中30メートルの中に入っていくのです。そのようにすれば台風が吹いても静かです。風が吹こうと、どれほど波風が立とうと、30メートル以下に入っていけば波風はありません。30メートル以下には波風がないのです。ですから、30メートル以下、100メートル以下というボタンを押せば、自動的に入っていって反射器で海の風景を見ながら暮らせるようにするのです。

 将来、どのような時代になるのでしょうか。何をしに飛行機に乗って何時間も行くのですか。太平洋の真ん中に鉄の柱を打ち込んでホテルも造るのです。ヘリコプターがどれほど多様な機能をもっていますか。ピッとボタン一つ押せば、思いのままに飛び回ることができるのです。3時間くらい飛べば退屈してしまいます。大体2時間ぐらいずつ飛んでいけば、海上ホテルに行って、そこで寝たりするのです。そのようになれば、どれほどいいでしょうか! 太平洋上にホテルを建てるのです。そのようになれば、2時間か3時間くらい行けば、そこで昼食を食べ、家族と船に乗って釣りもするのです。どれほどすてきなことでしょうか!

 海に膨大な資源があると見ているので、今後、海洋事業場を全世界的に準備するのです。フランスにもつくり、ドイツにもつくり、命令一下で数十カ国につくることができる準備をしなければなりません。そのようにしてこそ、世界的な時代に必要とされる船や潜水遊覧船などを造ることができ、その分野の経済圏を主管することができると思っているのです。数十カ国に準備すれば、私たちがその分野において全世界的に力をもつようになるのです。その想像がつきますか。可能性があると思いますか。ですから統一教会の教会員はみな学んでおきなさいというのです。

 私は、船も設計して、世界で一番のものを造りました。潜水艦においても、どこの海に行っても暮らせるような5人乗りのものを造ろうと思っています。今後は海の中に入っていって生活をしなければなりません。ですから、それを開発しています。一度、統一教会の者たちに、良い暮らしができるようにしてあげなければなりません。

 きれいな水は、どこにありますか。海水は、すべて公害で汚染されています。北極には800メートルの雪が積もっています。それはきれいな水です。千年前に積もった滑らかな水です。公害がありません。その水は、1万年後にも美しい水です。南極も同じです。そして、その氷の下に氷の文化都市、ニューヨークのような都市を人工的につくったとすれば、多くの人々は観光に行くでしょうか、行かないでしょうか。それを建てることは問題ありません。考えただけでも気分がいいでしょう? トンネルを一度造っておけば、万年トンネルとなって崩れることはありません。1年に1度、冷水をまいておけば、こちこちに凍るのでますます頑丈になります。ますます強くなるのです。

 氷の下で農業をすることができる時代が来ました。何の話か分かりますか。花が咲くのです。アラスカのような所に行くと、高い山中には万年雪があり、その中間には草が生えていて、その下には花が咲き、その下では釣りをしているのです。それは、どれほど美しい仙境か分かりません。水は澄んで美しく、空気はきれいで、すべての生態的条件をくまなく備えた環境です。一度、趣味だと思って行って味を占めてしまうと、そこで暮らしたくなるのです。そのようになれば、そこから出てきたくなくなります。今、私がこのようなすべてのものを投入して努力するのも、そのようなものがあるからです。

 今後、水素を開発すれば、電力のようなものは問題ありません。あの寒いシベリアのような所にも地下都市をつくり、いくらでも良い都市で暮らすことができる時代が来るのです。

 今後、シベリアのツンドラ地域やアメリカの平原地帯を開発するためには、アラスカを開発しなければなりません。北極の氷で覆われた世界を先に所有する者が世界を主管することができます。海を所有する者が世界を主管するのです。ゆえに、水産事業を始め、北極に関心をもつのです。

 太平洋にはヒマラヤ山脈が連結しています。大小様々な山脈が果てしなく連結しています。太平洋には怖いシャーク(shark)、それを日本語では「さめ」と言いますが、そのようなものがいくらでもいます。そのような所を泳いで渡らなければなりません。危険が幾重にもあるのです。人類歴史において、誰も行くことができなかった道です。そのような路程をたどって越えていかなければなりません。そのように越えて向こうの世界にまで行くのです。そのようなものが人生路程です。

 深いところが中心であり、高い所が中心です。深い所は見えません。海の底は見えますか。最も深い所が海の底ではありません。エベレストは、万物が見たくなくても、朝になるたびに見て、夕方にも見るようになっています。雨が降るか降らないか、天気が良いか悪いかといって見るのです。雲がかかったり、暗くなったりすればそこを見るし、今年が豊作になるかならないかを知ろうとしても高い所を眺めて測定するのです。深い所を見てはいけません。ですから、海水で覆ってあるのです。しかし、深いからといって悪いのではありません。そこには神秘があります。女性にも神秘的な何かがあるので、男性が関心をもつのです。男性が神秘を感じて訪ね求めていくのです。