第1章 地上と霊界での人間の存在 : 第三節 肉身生活の重要性 : 5. 責任分担の完成

 皆さんは生きながら神様を思い、真の父母を思わなければなりません。そうすることで、愛によって心身が円満で安定した、満足な圏内に立つのです。
 そのような生活をした人が霊界に行けば、そのままになるのです。地上には内面的に拡大した生活がありますが、内面的に拡大したその基準は、霊界に行けば表面化するのです。愛が内面化されているために、神様と人類は一つの体の細胞と同じです。自分自身が、その細胞のうちの一つになる世界が霊界です。そのような境地に入れば、神様が間違いなく自分の心の中に入ってくるのです。「神様!」と呼べば、自分の心の中で「どんなやつが私を呼ぶのか? 何だ?」となるのです。すなわち、神様と共に暮らしていく世界です。
 責任分担がそれほど重要なのです。それで、先生は責任分担という原則を立てたのです。皆さんが毎朝鏡を見るとき、男性として、女性として、責任分担をどのように果たすかを考えなければなりません。それは深刻な問題です。五官が責任分担を完成した愛に酔っているという考えをもつのです。感覚のすべては、愛の実体圏に立つためのものです。

 責任分担を遂行するためには、皆さんはどうしなければならないでしょうか、責任分担を果たせる人になるためには、どうしなければならないでしょうか。サタンの情、サタンの血統を受けて生まれた、すべてを否定する立場に立たなければなりません。

 人間が霊界に行けばどうなるのでしょうか。神様の体になります。アダムは神様の体になるのです。ヨハネによる福音書とコリント人への第一の手紙に「あなたがたは神の宮となったことを知らないのか」と記録されているように、人の体は神様が臨在し得る聖殿、家です。
 では、神様はどのように似るのでしょうか。責任分担完成段階に至って初めて神様が臨み、一体性がなされるのです。