第6章 地上人の霊界入籍 : 第二節 霊界での入籍 : 4. 霊界の族長になる人

 神様と一つになったら、カインを愛さなければなりません。神様の愛を受ける立場に立ったなら、心を尽くして、命を尽くして、思いを尽くして神様を愛するのと同じように、氏族と民族と国を愛さなければなりません。これが地上の第一の戒めです。天国の戒めではなく、地上天国の戒めです。天上天国の戒めは、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主なるあなたの神を愛せよ」(マタイ22/37)ということですが、地上天国の第一の戒めは、「あなたの心を尽くし、命を尽くし、思いを尽くして、あなたの国とあなたの民族を愛せよ」ということです。
 それゆえ、神様の愛をどのように植えつけるか、神様の権能と天国の畏敬性にどのように因縁づけるかということが問題なのです。そうするには、自分を中心として、横的に広がった舞台をもたなければなりません。そのような人が、霊界に行って、神様の威厳を永遠に相続することができる支派長や族長、祭司長になるでしょう。

 これから神の国を中心として、入籍時代が来るのです。14万4千の群れに入るというでしょう? 14万4千が何か分かりますか。入籍時代に向かって行くには、自分の氏族圏が天国の故郷の地と同じ立場に立たなければなりません。それでこそ天国の入籍時代に、氏族的に入籍するのです。
 個人の救いの時代は過ぎるのです。一国の大統領が、私たちの教会に入教して宣誓すれば、その国の人たちも天国の眷属になり、教会が提示する礼式を経てさえ行けば、みなサタン世界から脱するのです。

 いつも私たちが考えるべき重要な問題は、自分の心と体を統一して、妻と一族を結ばなければならないということです。体が蘇生なら、夫婦は長成、氏族は完成です。それゆえ、皆さんの氏族を一つにしなければなりません。その次には入籍が起こります。
 そのような時代に恥ずかしくないように、同参することができなければなりません。その時は、皆さんが教会に入ってきてからの歴史を、すべて記録しなければなりません。違っていれば、あの世で引っかかります。何をしたかというすべてを、いちいち明らかにしておいて、それを踏んで越えていくとき、この事実が自分をつかむようなことがあってはなりません。讒訴条件にならないように、記録を残しておいて越えていってこそ、初めて入籍時代に入るのです。