第6章 地上人の霊界入籍 : 第二節 霊界での入籍 : 2. 三大主体思想と入籍

 心は神様の代わりです。心は烈祖、先祖たちを代表するのです。心は師を代表し、心はお上(国土)を代表するのです。ところで、これまでこの心をどれほど蔑視し、ないがしろにしてきましたか。宇宙の中心として真なる父母の立場にあり、真なる師の立場にあり、真なる主人の立場にあり、真の愛の主体としておられる方の代わりであるその心が、この地上において、自分一人を収拾するためにどれほど犠牲になってきましたか。
 蔑まれ、引きずり回されながらも、人が悪い考えをもって明け方に泥棒でもすれば、「おい、この野郎!」と、再び忠告するのです。皆さんがそのような心を、どれほどもてあそびましたか。心は父母の代わりであり、師の代わりであり、主人の代わりです。心の世界では、公判が必要ありません。皆さんが皆さん自身を誰よりもよく知っています。第三者、証人は必要が無いのです。
 父母の前で堂々とできない自分、師の前で恥ずかしい自分、国の王様の前で恥ずかしい自分、神様の前で恥ずかしい自分です。だから、悔い改めなさいと言うのです。本郷に帰るには、悔い改めなければならないのです。本郷では、神様を王として侍らなければなりません。神様は、宇宙の王であり、国の王であり、家庭の王です。神様は宇宙の師であり、国の師であり、氏族の師であり、家庭の師です。神様は宇宙の主人であり、国の主人であり、氏族の主人であり、家庭の主人です。これが三大主体思想です。ここには、為にする愛、為にして忘れることができる愛の本質があるゆえに、この三大主体思想が天を代表するのです。
 自分自身が、その三大思想を全部備えるなら最も理想的ですが、それを全部備えられなくても、真の父母の立場に立てば、主は右、主人は左に立つのです。それゆえ、この三つのうち、どれか一つでももてばいいのです。真なる父母になるなり、真なる師になるなり、真なる主人になるなり、いずれか一つの立場だけにでも立つようになれば、天国の入籍は問題ないのです。