第6章 地上人の霊界入籍 : 第一節 人生の結実と審判 : 3. 天国に行くパスポート

 誰にも最後の日が来ます。サタン世界で最後の理想世界を立てるためには、あらゆる体験をして、そこにパスしなければいけないのです。
 天国に行くパスポートを持たなければなりません。パスポートをもらった個人と家庭と国家がたくさん現れなければなりません。パスポートをもった国家があってこそ、神様が天地を任せることができるのです。
 パスポートは、サタンを追放するのです。サタンは来れないというのです。生活の中で、サタンが関与しません。サタンの干渉を受けないようにするには分立しなければなりません。個人分立、家庭分立、氏族分立、民族分立、国家分立、世界分立、天宙まで分立しなければなりません。原理でサタン分立の歴史を習ったでしょう? 何をもって分立するのでしょうか。蕩減の道を通じて分立しなければなりません。
 学者も大統領も、例外ではありません。蕩減の道は、探していかなければならないのです。蕩減の道は教えてもらっていく道ではありません。自分が探していかなければなりません。これをしないと、地獄に行くのです。地獄の鎖が、皆さんの目に、鼻に、考えに掛けられているという事実を知るべきです。これは脅迫ではないのです。堕落ということをひっくり返すために必要なことなのです。
 白紙に書いてある字を消すのがどれほど大変ですか。サタンが書いた字を消すのはインクの字を消すよりも難しいのです。それを消すには一度死んでから生き返らなければなりません。生きているというのは名ばかりで死んでいるということを知るべきです。これが残っている限り、サタンが「私のものだ」と言うのです。それでイエス様は、「死のうとする者は生き、生きようとする者は死ぬ」と言いました。

 霊界には聖賢たち、イエス様とか孔子とか釈迦のような立派な人たちがいます。聖賢たちも多いし、偉人たちも多いし、立派な人たちも多いのに、何をもって上がって行きますか。またそこには、ローマ迫害時代に殉教して死んだ人がどんなに多く、公的に犠牲になった人たちがどんなに多いでしょうか。それなのに何をもって、どのように上がって行きますか。ここではアメリカの軍隊のある小隊に入るようになったとしても、証明書があって初めては入れます。ですが、霊界という高次元の立場まで上がっていくことができますか。数千億が集まって時間と空間を超越して見ているのに、「あの人は歓迎する」と言われるほどになりましたか。皆さん、自信がありますか。霊界は距離がありません。彼らは皆さんが上がって行くのを見守っています。それなのにどうやって上がって行きますか。そこを通過するためには証明書が必要です。証明書がなければ通過できません。「私は文学博士号をもっていく」そう言って、行くことができますか。それは霊界のトイレの紙くずほどにもなりません。
 私がなぜこの堕落世界で、この悪なる世界で反対するのを突き抜けて、上がっていかなければならないのでしょうか。証明書をもらうためです。この世的なことではありません。私が世の中に出ていったなら、誰もうらやましくないくらいの出世をしたでしょう。そういう能力をもった人です。

 イエス様は天国を相続しましたが、この世は相続できませんでした。では、この世は誰が相続したのでしょうか。カインが相続しました。それゆえこの世は、カインの国です。ですからアベルは天国を相続した後に、この世のカインが保証する証明書をもらわなければなりません。天国に行くには、サタンの証明書をもらって行かなければならないのです。
 堕落人間は、この二つの原則に引っかかっているのです。このような原則が解けなかったために、今までの六千年の歴史が繰り返しの連続だったのです。そうですが、今分かったのです。聖書を見ると「また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」(ヨハネ8/32)というみ言があります。それが分かったのなら歯を食いしばってでも愛さなければなりません。どの程度まで愛すべきでしょうか。怨讐であるカインまで愛さなければなりません。

 人間の堕落は、神様の立ち会いのもとでなされたのではなく、サタンが主体となってなされたので、堕落圏から逃れるには、サタンを屈服させなければなりません。「サタン、こいつ! お前と組んで私がこのようになったから、お前を屈服させて、私は帰る」と言うべきです。それで、サタンを屈服させた証書をもらわなければ、神様の愛を受けることができません。イエス様も三大試練に勝利しました。歴史的に勝利したというサタンのサインをもらわなければ、天国に行くことはできないのです。
 どのようにしてでも、サタンのサインをもらわなければなりません。イエス様がサタンから三大試練を受けて勝利したとき、その立場でサタンが涙を流しながら、「あなたと私は永遠に違う」と認めました。

 カインを屈服させるためには、カインを愛し切らなければなりません。そのような人でなくては、カインを救うことができないのです。
 皆さんが天国に行くには、サタンの証明書をもらわなければなりません。サタンの証明書とは何でしょうか。罪人が釈放されるには、まず検事を通じ、弁護士を通じてから、判事によって釈放されるのです。このような立場で見るとき、サタンは検事であり、神様は判事であり、イエス様は弁護士です。サタンが「お前はこれこれこのようにしただろう?」と言って、さっと罠に掛けて、神様に「この人は、このようにしなければならない!」と言えば、神様はどうすることもできないのです。すると、イエス様は弁護士の立場で「神様、この人の先祖はこのようなことをしました。本来血統が悪くない人です。これこれの条件に引っかかったので、その条件に該当する蕩減条件を立てて、罪を脱がせてやらなければなりません」と言うのです。このようなことをしてきています。
 それゆえ、皆さんが天国に行くには、サタンの証明書をもらわなければならないのです。サタンを愛したと認定されなければ、永久に天国に行けません。それで私たちは、そのようなことをしようと言うのです。反対する人を怨讐として対すべきなのにもかかわらず、愛さなければならないとはあきれたことです。怨讐を愛せと言うのです。彼らのために福を祈ってやらなければならないのです。そのようにしなければいけません。カインとアベルが一つにならなければ、復帰されないのです。父母に帰ることができないのです。

 刑務所から出てくるために、判事が公認してくれるのではありません。では、誰がしてくれるのでしょうか。検事が公認してくれるのです。公判廷では、検事がサタンです。それゆえ、裁判の場で検事の公認を受けなければ出てくることができないのです。それゆえ、サタンの公認を受けなければ「お前は私の息子だ。私が生かしてやろう」と言えないのです。必ずサタンの公認を受けてこなければならないのです。皆さんは、サタンの公認を受けましたか、受けていませんか。サタンの公認を受けなければなりません。
 私たちの教会は、何を教えてくれる教会でしょうか。サタンから公認を受ける方法を教えてくれるところです。サタンから公認を受けると言っても、霊的にだけ公認を受けたのではいけません。霊肉合わせた実体として公認を受けなければならないのです。

 天国は、いくらきれいで純粋な心をもっていたとしても行くことができません。天国に入る手続きを踏まなければならないのです。登録をするには、資格証を出すべきでしょう? いくら「私は絶対的に純粋な心をもった純粋な人である」と言っても、天国に行けないのです。通過するための形式がなければなりません。
 滅び行くこのアメリカに行ってくるためにも、ビザとか何とかどれほどややこしいですか。天国に入るのは、アメリカに入ることよりも難しいのです。あらゆる法の手続きを踏まなければなりません。それを学ばなければならないのです。統一大学です。天国の大学なのです。ですから、先生が地上で指示したすべてが、あの世に行くときにおいて条件になるのです。「これができなくては行けません!」このように言うと、先生はそれらをすべて実践して命令するのです。
 今は、私たちの教会が世界の峠を越えていくのです。今や、私たちの教会を誰もなくすことはできず、誰も先生を監獄に放り込むことはできないのです。皆さんが今結婚して、生活して、息子を生むのが先ではありません。天国に入ることができる証明書を準備するのが先です。皆さんは、いつ死ぬか分かりません。行く途中に車の事故に遭って、いつ霊界に行くか分かりません。ありとあらゆることがたくさん起こるのです。いつ、どの瞬間に行くか分かりません。
 祝福を受けた家庭が、これから霊界に行く問題をおろそかにして、自分だけ面白く暮らして霊界に行ったとしたら、先生の前に出ることができますか。祝福を受けた家庭というものは、長成期完成級圏内にいるために、世界圏にまで上がることができていません。長成期完成級にいるために、世界を越えなければなりません。そのような過程にいるために、越えなければならないのです。
 先生が、霊界に行くことができる道をすべて準備したのに、皆さんがしないでじっとしていたら、どれほど悲惨でしょうか。自分が生きるということは、霊界に拍子を合わせるためのものです。誰もが霊界に拍子を合わせて生きなければならないのです。私たち統一教会を信じていった人たちが霊界に行くときには、先生が教えてあげた条件が、霊界の門前にしっかりと打ち込まれており、皆さんに質問するのです。
 先生が今まで教えたすべてが条件になって、書かれているのです。そこで答えられなければ入れないのです。中間ぐらいの霊界で待たなければなりません。そこで、先生が霊界に来るのを待たなければなりません。「先生が霊界に早く来たらいい」と待つのに、先生が霊界に行っても、先生が行くところに皆さんがすべて入れるわけではありません。

 「悪魔を追放しよう!」これが先生の標語です。人類歴史に数多くの人類を蹂躙してきた悪党、サタンのしてきたすべての行動を公儀の裁判長である神様の前に、検事となって讒訴しようというのです。私たちが検事になってサタン悪魔を讒訴しようというのです。そうしたら悪魔が検事に屈服するでしょうか。屈服しないでしょうか。そこには弁護士がいません。悪魔には、弁護士がいません。しかし、人間には弁護士がいるのです。イエス様があの世に行って、弁護士の役割をしているのです。イエス様が弁護士となって、「この人は、私の名を信じ、善なることをしました。善であろうとし、公理の法度を守った人は、悪魔も連れていけないということは、悪魔と神様と協定した条約ではないか?」と言うのです。そうすると神様も、「そうだ」と言うのです。
 イエス様の名で善なる立場に立てた人たちは、悪魔が引いていくことができないのです。それで、イエス様を信じなさいと言うのです。よく調べもしないで、イエス様を信じさえすれば天国に行きますか。私が霊界に行って、立派な牧師たちが地獄に行ってひれ伏して「私は文先生がこのような方だとは知らなかった!」と言っているのをたくさん見ました。夢のような話です。皆さんが従う先生はそのような人です。高次元の世界、五次元世界以上の理論をもっている責任者なのです。私に従おうとすればそのような内容を知らなければなりません。