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第1章 地上と霊界での人間の存在 : 第二節 人間の位格と生命の本質 : 5. 内の人と外の人 |
人間の本然の因縁とは何でしょうか。神様の絶対的な愛の圏内で、互いに完成した愛を楽しむことができ、称賛と尊敬の価値を現すことが本然の因縁です。そうする中で、天の因縁と地の因縁がすっかり和合して、一つに調和して現れたのが人間です。それゆえ、見えない心があり、見える体があるのです。
皆さんも、内の人(心)と外の人(体)が互いに闘っています。この闘いはいつ終わるのでしょうか。十年ほど過ぎれば終わるのでしょうか、死んでも終わらないのでしょうか。神様が人間をそのように造ったならば、その神様は一つの目的をもった神様ではなく、二つの目的をもった神様です。そのような神様は、混沌とした神様だというのです。
宇宙のあらゆる法則は、前後左右が行き違いなく、秩序整然とした一つの目的があります。これを見るとき、人は本来、今のように創造されたのではないのです。ですから、体を放り投げて、本然の心を探さなければならないのです。
私たち人間の肉身と霊人体の中で、より重要なものは何ですか。肉ではなく霊なのです。肉は70から80年の時間圏内、限界圏内で生きては去ってしまいますが、霊は時間圏を超越し、空間まで超越する権限をもっています。したがって、歴史的な責任を悟って、責任を果たすことが人間の本意です。
皆さんがいくら肉身を中心として豊かに暮らしても、結局は死ぬようになるのです。どうせ肉身は死ぬようになっているのです。では、霊的な基準と肉的な基準のうちで、どちらがより重要なものでしょうか。私たちは、肉的な基準を中心として生きていくのではありません。肉は霊のために、霊は肉のために存在するのです。皆さんは、世の中の人たちが生きていくのと同じ立場にすがってはいけません。
皆さんは、肉を救ったという立場で、霊肉合わさった実体を備えて、より生きがいのある立場から出発しなければなりません。